IL BUONO, IL BRUTTO, IL CATTIVO
監督:セルジオ・レオーネ
音楽:エンニオ・モリコーネ
主演:クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォーラック、チェロ・アロンゾ、マリオ・ブレガ、ルイジ・ピスティッリ
1967年イタリア映画

 

 

※ 

今日は、過去記事に追記しています。

 

 


マカロニ・ウェスタンの中でも、スケールの大きさでは他に類を見ない大作。
先日、「午前十時の映画祭」で初めてスクリーンで観ることができて大いに感動したところです。
従来の162分版に未公開シーンなどを追加した178分(ほぼ3時間!)の長編でしたが、
お世辞抜きで全く長さを感じませんでした。
基本的には、大金を巡って3人の男がしのぎを削るというお話なのですが、
レオーネ監督お得意の長回しのシーンが結構時間を食いますが、
それも退屈することなく3時間があっという間でした。
南北戦争が背景にあるので、エキストラの使い方も贅沢で、橋を巡る攻防のシーンでは
他のマカロニでは考えられない数のエキストラによる突撃シーンが観られます。
橋の爆破シーンは、間違いなくマカロニ・コンバットよりずっと大量の火薬を使ってるようでした。
ただ、この映画祭、残念だったのは音声がモノラルで高音が若干耳についたこと。
もともとがモノラルだったのかもしれませんが、音響に少し不満が残りました。
その分、映像はノイズもなく綺麗でしたが・・・・。
一応、クリント・イーストウッドが「いい奴」という設定ですが、
案外、一番悪知恵を働かせたのはイーストウッドだったりします 笑。
リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォーラックのアクの強さも相当なもので、
イーライ・ウォーラックに至っては、出てる間ず~っとしゃべってる感じです。
黙ってるのは、ガンマニア必見の拳銃改造シーンの時くらいかなあ。

 

 

 

音楽は、巨匠エンニオ・モリコーネ。
劇場でこの名スコアを堪能できたのも、「生きてて良かった」という感じです。
特に「ゴールドのエクスタシー」。
この曲が始まったときには、ほんとに鳥肌が立ちました。
メタリカのライヴのオープニングでも使用されるこの曲、
テーマ曲と並んで、本編のクライマックスに相応しい名曲です。
サントラは、2001年に伊GDMレーベルから完全盤ともいえる21曲収録のCDが発売され、
同じ音源をもとにリマスターしたと思われる日本盤も安価で発売されています。
この盤は通常盤に大幅に増曲されていますが、追加収録された音源はモノラルというのが、ちょっと残念。
クライマックスの三角決闘のバックで流れる「IL TRIELLO」も、
通常盤は5分00秒のところ、7分14秒になっていますが、追加収録された部分はモノラルに切り替わります。
本作のテーマ曲は、かなり遊びの要素が含まれていて、モリコーネの余裕すら感じられます。
オーソドックスで格調高い「夕陽のガンマン」に比べて、変な声のコーラス?や超絶トランペット・ソロなど、結構エグい仕上がりです。
実はウーゴ・モンテネグロ楽団のカバーの方が、こなれていて聴きやすかったりします。
でも、このアクの強さがマカロニなんでしょうね。

 

 

・・・・と、ここまでが過去記事。

先月、Quartetレーベルから、まさかの3枚組CDが発売されました。

1、2枚目にフィルムスコア、3枚目に従来盤のリマスターという構成で、

1枚目約61分、2枚目約78分、3枚目約34分というボリュームです。

本編が約3時間の長編なので、完全収録ではないかもしれませんが、

もともと発売されていたLPが34分だったので大満足です。

ちなみにフィルムスコアは基本的にモノラル音源です。

その中で何曲かはステレオミックスが収録されていますが、

今回の一番のお気に入りは、本編と同じく銃声や砲撃音が入ったタイトルトラックのステレオミックス。

音質も良好で、これは素晴らしい。オススメです。

1月22日に輸入盤国内仕様でもCDが出るようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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