THE EAGLE HAS LANDED

監督:ジョン・スタージェス

音楽:ラロ・シフリン

主演:マイケル・ケイン、ドナルド・サザーランド、ロバート・デュバル、ジェニー・アガター、トリート・ウィリアムズ、ドナルド・プレザンス、ラリー・ハグマン、アンソニー・クエイル

1976年 イギリス/アメリカ映画






平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・




「大脱走」のジョン・スタージェス監督による骨太の戦争映画。

原作はジャック・ヒギンズの同名ベストセラーです。

原作が素晴らしすぎて、映画の方は今ひとつという評価もあるようですが、おっさんは大好きな作品。

ストーリーは、第二次世界大戦を舞台に、ヒトラーからチャーチル暗殺の指令を受けたドイツ軍特殊部隊が、チャーチルの保養先に潜入しますが、あるハプニングが原因で部隊の正体がバレてしまい、駐留米軍と銃撃戦になる・・・というお話。

小気味良い演出、印象深いラスト、騎士道精神溢れるマイケル・ケインの立ち振る舞い等々、おっさんはかっこいい作品だと思うのですが・・・。

この作品の場合は、素晴らしい原作を先に読んでしまうと、後で映画を観てがっかりされるかもしれませんので、原作は読まずに映画を観た方が純粋に映画を楽しめるのではないかと思います。

(そもそも、原作を先に読んでから映画を観て映画の方が優れていると思った作品ってほとんど無い。)

そう言えば、ドナルド・プレザンスが演じるヒムラーが異様に本人に似ていて笑ってしまいました。

なお、この作品は実は軍装品マニアにはこたえられない内容となっており、出てくる兵器、装備はほとんどがホンモノだそうです。時代考証を軍装コレクターが担当しているそうで、ほとんど間違いがないようです。

ユンカース輸送機、メッサーシュミット練習機、3号突撃砲戦車、キューベルワーゲン、ボスパー魚雷艇といったものから、ロバート・デュバルの将校帽にエーデルワイス章が付いてたりと細かいところにもこだわりがすごい。







音楽は、ラロ・シフリン。

同じ戦争映画でも「戦略大作戦」とはまた異なったアプローチの作品です。

全体的にマイナー調のメロディが多く、マーチも決して明るいメロディではありませんが、哀愁を帯びているとでもいいましょうか、とても印象的な音になっています。
サントラは元々シングル盤しか発売されず、後に「Label X」レーベルからコンピレーション盤が発売され数曲がCD化されました。その後、数年前になりますが、ラロ・シフリンのレーベル「Aleph」から初のフルアルバムが発売されました。

ただし、音源にばらつきがあり、モノラルであったり、極端に音質が悪い曲があったりで、苦心してアルバム化した跡がうかがえます。
おっさんは、シングル盤のB面に収録されていたLove Themeが結構入っていたのですが、CDに収録されているのはバージョン違いでしかも音質が今ひとつだったので、ちょっと残念。



・・・と、ここまでが過去記事。

現在ではAleph盤と同内容のダウンロード版が発売されています。

なお、本編について、イギリスでは140分超えのバージョンがDVD化されているそうですが、こっちも観てみたいなあ。