GOOD BYE, LENIN!
監督:ヴォルフガング・ベッカー
音楽:ヤン・ティルセン
出演:ダニエル・ブリュール、カトリーン・ザース、マリア・シモン、チュルパン・ハマートヴァ、フロリアン・ルーカス
2003年 ドイツ映画
平日の過去記事アーカイブ・シリーズ・・・・。
「アメリ」のヤン・ティルセンが音楽を担当しているという理由で見た映画。
見終わった後で分かったのですが、ベルリン国際映画祭で最優秀ヨーロッパ映画賞を受賞するなど、
本国ドイツで大ヒットを記録した映画でした。
ストーリーは、東ベルリンで暮らす青年の母親が病気が原因で昏睡に陥ります。
その間に東西ドイツが統一されてしまったことから、
青年は意識を取り戻した母がショックを受けないようにと、
統一前の東ベルリンを必死に演出しようとする・・・・というお話。
一応コメディですが、ゲラゲラと笑うようなシーンは無く、
母親のために一生懸命に奔走する主人公の姿がグッときます。
とてもいい映画でした。「ラン・ローラ・ラン」を始め、最近のドイツ映画もあなどれませんね。
音楽は、ヤン・ティルセン。
音楽の方もとてもほのぼのとしていて、聞いていて心が和みます。
「アメリ」ではアコーディオンがフィーチャーされ、パリの街角を見事に表現していましたが、
今回のスコアの主役はピアノです。
素朴でロマンチックで、ちょっと物悲しい旋律が魅力的です。
下手なヒーリングミュージックより、こっちの方が聴いていてずっと落ち着きます。
ピアノとストリングスによるスコアで、打楽器はほぼ入っていませんが、
ピアノがコロコロと動きのある表情豊かなフレーズを奏でるので、
リズム楽器が無いのに躍動感があって退屈しません。
「燃え」系スコアでお腹いっぱいになった後などに、一服の清涼剤としておすすめです(笑)。
なお、23曲入りのコンプリート盤と18曲くらいしか入っていないエディット盤がありますので、ご注意ください。
・・・・と、ここまでが過去記事。
現在では、18曲入り盤と同内容のダウンロード版も入手可能です。