実在の大富豪ハワード・ヒューズの飛行機にかける情熱を描いたドラマ。
監督は、「ギャング・オブ・ニューヨーク」等でおなじみマーティン・スコセッシ。
音楽は、スコセッシの前作に引き続きハワード・ショアが担当。(厳密に言えば前作はショアが作曲した既成曲を使用したといったほうが正解か)
才人のショアらしく、1曲目からビックリ。クラシックの既成曲かと思っちゃいました。でも正真正銘ショアの曲だそうで、この人はつくづく器用な人だなあと思ったりして。
CDが進むにつれて、パーカッシブなスコアも出てきてだんだん映画音楽らしくなっていきます。で、中にはデヴィッド・クローネンバーグの一連の作品にも通じるダークで陰鬱なスコアも顔を出します。
メイン・テーマもあることはあるんですが、どちらかといえば控えめ。アンダースコアに徹している感じです。
まあ、この作品はスコアの入っていないコンピレーション盤もあるようなので、にぎやかな音は間に合ってたのかも知れません。でも、なかなかいいアルバムです。
だけどマーティン・スコセッシの作品て、申し訳ないけど今ひとつ好きになれないなあ・・・。「カジノ」、「救命士」なんて特にダメ。苦手です。だから、この作品も劇場に見に行こうか止めようか、二の足を踏んでます。