イギリスに留学してた頃13 | ブリュンヒルデの日記

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続アイスランドの少年

その瞬間、教室にいた20人くらいの生徒が凍りつきました。
ブタネコあなた、名前は?
男の子ジョン・ステイン・なんとかかんとか。
ブタネコジョン、あなた今、何て言った?
男の子あ、僕のこと、ジョンって言わないで。ジョン・ステインだから。
ブタネコキー!

教室内の空気がますます重くなり、静まりかえりました。
その時、一人の赤毛の青年が、自分はアイスランド人
だと名乗り、アイスランド人の名前と名字の構成のされ方が
他の国とは違うこと、なぜジョンだけじゃだめなのかを
カティアに説明し、なんとかその場を納めてくれました。
グッジョブ、赤毛くんグッド!

そして私は、なんと自分が少年の名前を知らなかったことに
初めて気がつきました。
2週間近く毎日一緒にいましたが、名前を呼ぶという機会がなく、
というか必要がなかったというか・・・・名前を知ろうと思わなかった。

ブタネコでは、授業を続けます。まず曲をかけますから聴いてください。
男の子ステューピーーーーッド!
  どうして詩の意味を話し合う必要があるの?
  スティングの詩は、話合いをするためにあるんじゃないんだ!
  そんなバカなことしたって意味がないよ!
ブタネコ出て行きなさい!私の授業の単位はひとつもあげないから!

少年はノートや辞書をカバンにしまい、出て行ってしまいました。
残された私は、心の中でずっと「戻ってきてカティアに謝って!」と
繰り返していました。

終了のチャイムが鳴る5分前、少年が戻って来ました。
そして、カティアの前に進み出て謝りました。
その時初めて、いつも青白い少年の顔が赤くなっていました。

その後どうしたのか、よく覚えていません。
でも、翌日から少年は学校から消えました。
他の生徒に聞いても、誰ひとりとして彼がどうなったのかを知りませんでした。
私は、自分が夢でも見ていたか、慣れない異国の地で
頭がおかしくなったかのかと心配になったりしました。
ところが、しばらく経ったある日、例の赤毛のアイスランドの青年に
教室でばったり会いました。
少年のことを聞いたら、「あの後すぐアイスランドに戻ったよ。
学校が始まるからね」と言っていました。

しかし、さよならも言わないで帰っちゃうなんて・・・。
音譜少年、お姉さんも、せつないわーしょぼん(byミポリン・・古すぎ・・・)