中学生の頃からの毎年この時期になると、地元の仲間で集まって銚子へ行く。14歳で命を落とした、友人に会いに行くため。俺はここ何年か、仕事の忙しさにかまけて銚子までは足が伸びずに彼の実家にお線香をあげさせてもらうくらいだっつた。
毎年7月10日には彼を強く思う、強く考える。 気付いたらあれから14年が経っていた。毎年俺たちはそこで、命の尊さや大切さ、時の早さ、そしてこの何気ない毎日が幸せだということを思い出すんだ。
28歳になり、俺たち地元の仲間は少しずつ変化していっている。ある奴は会社で幹部となり、ある奴は結婚し父になっている、ある奴は競艇選手を目指し、ある奴は海外で生活をしている。みんな本当にそれぞれの人生になってきている。 でも、やっぱり何も変わっていない部分もあって飲み始めれば未だに鏡月を飲むように浴びて、もうすでに何度も話したことのある思いで話や武勇伝をまた繰り返し、子供みたいに笑い転げてひっくり返る、愛すべきバカ野郎たち。
彼は、そんな28歳の俺たちをどんなふうに見てくれているのかな。
一度しかない人生、いつ突然終わってしまうかわからない人生。一日一日を無駄にせず、大好きなことをやって飯を喰っていきたい。
その為に、俺は探し続けようと思う。その為に、俺は夢を追い続けようと思う。
俺、本気でこの人生を生き抜く。
犬吠埼の海に俺はそんなことを誓った。