期間限定!メロキュン・リターンズ☆蓮誕&VDお祭り会場で開催中の

メロキュンプレゼンツ!! 
お題《ハッピー♡プレゼント!!》


に、魔人めも参戦。

続き募集のコラボリク罠のひとつをリク罠リストから削除して、

書いていくことにしました!

(蓮誕あ~んど、VDあ~んど、魔人ブログ開設2ヶ月で作った古いモノ)

まずは、既にアップ済みのプロローグと第1話を先に再アップです。

参加者の先頭に立って、非常口に向かって猛ダッシュしまーす!!←


゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

消えないモノ プロローグ / 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7

消えないモノー8ー

───えーと…俺はどうしたらいいんだろう?


場所は、テレビ局の廊下。

迎えに来た筈のキョーコにそれを拒否され、頭に血が上ってしまった蓮は、キレた。



結果。

敦賀蓮の仮面を投げ捨て、黒い嫉妬の炎でその身を焦がしながら治まらない怒りを周囲の人間とキョーコにぶつけることとなったのだが……どうも様子がおかしいのだ。

最近はキョーコ本人だけでなく、馬の骨相手にぶつける回数も激増していたから、自分がこうなったときのキョーコの反応も、馬の骨や偶然の目撃者の反応は予想できた。

流石にこんな大人数の前で本性を曝け出したことはないし、敦賀蓮のイメージ崩壊の危機を迎えたのは初めてであったが、それでも、その場での反応はいつもと同じ筈だった。

なのに…。

───おかしい。いつもなら余計な奴らは怯えて逃げる筈なのに!最上さんの反応もいつもと違ったし!どうしてだ!?

先程のキョーコの様子は尋常じゃなかった。キョーコが壊れてしまったのかと、心底焦るほどに、おかしかった。

───今は、顔色も戻ってるし、表情もちゃんとある。それはヨカッタけど…俺は今どうすればいいんだろう?

蓮は困惑していた。

先程まで廊下は、不思議な情報交換の場と化していた。

そこで繰り広げられていた話題は、ファンは知らないが業界には徐々に広がっていたという恥ずかしすぎる「敦賀蓮の恋愛事情とそれをフォローしているらしい所属事務所社長からの通達」である。

大魔王やら、京子が絡むと豹変やら、LMEの社長の「愛こそすべて!ラブミー部員にも愛を!邪魔する者はこの俺に蹴られろ!」宣言やら。

他にもイロイロ居たたまれない内容の話を聞いてしまった気もするが、これ以上は認識したくなかった蓮である。

そして、現在。

先程の廊下に面した会議室の中に、蓮はいた。

部屋の最奥。窓際に居心地が悪そうに立っている。


部屋の入り口付近にたむろしている大勢の人間に、追い立てられる様にして部屋に入った蓮は、そのままなすすべもなく、その場に立ち尽すしかなかった。


キョーコはと言えば、部屋の中のドア付近で、何やら慰められている様だ。


「京子ちゃん、さっきは怖かったわよね。でも、敦賀君のこと嫌いな訳じゃないわよね?ねぇ、彼の気持ちは全然わからないの?本当に家政婦だと思われてると思う?」

「いろんな情報から推測するに、敦賀君は君のことを先輩命令で何でも言うことを聞かせることができるなんて思っていないと思うよ?ま、さっきの言動は最低だけどね」

「確かに最低だったね。日頃はお世話になってる大先輩だのそんなことばかり言ってる癖に、俺を無視するような事をするなんて、あんまりだろう?ってとこなんてさ!」

周囲の人間に頭をよしよしされながら、いろんな言葉をかけられているキョーコは、どう反応すればいいのかわからないと言う様に、困った顔をしてそれを聞いていた。

「でもさ、噂の大魔王降臨をみせられたのは怖かったけど、考えてみればあれって怖いのは見た目だけじゃない?そうなっちゃう動機が情けなすぎて笑えちゃうし?」

「うんうん。彼の台詞を改めて思い返してみたら、駄々っ子みたいだったよね」

「確かに!」

「ねぇ、京子ちゃんと彼は、今日約束してないんだよね?」

キョーコは約束などしてない。寸前にではあるがメールを返し、断っていたのだから。

だから答えはイエスである。

「はい」

「でも、彼は、俺たちと食事に行くことを断り、自分を優先してほしかった」

「ぶふっ!!渡すもんか!って、俺たちに威嚇しながら、身体に巻き付いてたもんね、彼!」

「い、威嚇って……」

あの迫力満点な姿で自分を責める先輩の姿は毎度おなじみのものでもあるのでよく見知っているが、無関係な大勢の人達に威嚇していたなんて信じられない。

「してたわよ~?威嚇。凄い睨まれたもの、私達!大魔王の目で!」

「た、確かに、大魔王は……降臨してましたけど……」

「いろいろ駄々っ子発言してたよね!俺と一緒に帰るよね?俺のお願いを聞いてくれないの?とか!」

「してたしてた!暴れても逃がさないよ……も怖く聞こえるけど、あれも駄々っ子発言よね!逃がさないんだもん!!とかに言い換えたら!(笑)」

「敦賀君が、だもん!?そ、それは、笑える!!」

「本当に駄々っ子だーーー!!(爆笑)」

「駄々っ子?そんなっ」

そんな(カイン兄さんみたいな)こと、敦賀さんがする訳がないと言いかけ、キョーコはそれをやめた。

「……(確かに、敦賀さんはたまに駄々っ子発言するわよね)」←

「誤解じゃないでしょ?俺と一緒に俺の家に帰ろう?明日が駄目なら今日でいいから!ってさ、完全に懇願じゃない?」

「ぶはっ!!!確かに!京子ちゃん、凄い懇願受けてた!!」

「うわー!ほんとだ!」

「おまけに、こんなとこでしたら危険な爆弾発言もしてるよね!一緒に家に帰るとか!!あははは!!」

「こ、告白も出来ないヘタレの噂もあるのにっ!何これ!おかしすぎるーーー!!」

何故か突然沸き起こる爆笑の渦。

キョーコは途中から意味不明になった彼等の言葉に困惑するのみ。


蓮は……



泣きたくなっていた。

そして、地面に穴がほしいとおもった。


9に続く

蓮さんは、拷問レベルの、羞恥◯レイをうけてます。

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