先ほど,自販機で飲み物を買ってきて,いざ飲もうと思ったら
手から缶がすべって足の中指に落してしまいました。
指に当たったのは缶の縁の硬い部分です。
あまりの痛さに,声も出ず,痛みをこらえてパソコンまで戻ってきました。
買ってきたのは暖かい紅茶。患部を冷やすことができず,しばらく悶えていました。
今もちょっと痛い・・・。
骨にひびがいっていないか心配になりましたが,どうやら大丈夫なようです。
よかった!(缶ジュースで骨を折るなんてあまりになさけない。)
さて,我々人間の体の中には骨があり,浮力が無い陸上で体を支える役割を果たしてくれています。内骨格といいます。
進化的な視点で見れば,生体活動に必要なカルシウムを体内に保持しておく意味もあります。(海水中には豊富にふくまれており,いつでも手に入った。)
しかし,昆虫に人間みたいな骨はありません。昆虫は,体の外側に硬い体表を作ることで体を保持しています。内骨格に対して外骨格といいます。
この外骨格には,乾燥から身を守るという役目もあります。
外骨格は主にクチクラ(硬タンパク質の層)といわれるもので構成されています。
このクチクラは3層構造になっていて,一番外側のクチクラ(上クチクラ)はまったく水を通しません。
アリ類で考えてみましょう。
アリ類は体長が1mm-300mmほどです。
もちろんアリも水分が無くては生きていけません。
しかし,あれだけ小さいアリです。
その体に含まれている水分の量は,水1滴にも満たないでしょう。
そんなアリがクチクラを持たないで夏場の日の当たる場所を歩いたとしたら・・・。あっという間に水分が飛んでしまい干からびて死んでしまいます。
クチクラのおかげで,昆虫は乾燥にある程度耐えることができるのです。
(クチクラは植物や人間の髪にもあります)
でも,昆虫はこのクチクラを持つことにによって
大きな問題を抱えてしまいました。
成長し大きくなる時には,このクチクラが邪魔になってしまうのです。
そこで,成長するたびにこのクチクラを一度脱がないといけなくなりました。
それが,「脱皮」という現象です。(写真はトコジラミ成虫と脱皮殻)
昆虫は,あんな小さな体の中に,精巧な仕組みを持っています。すごいですよね。
※株式会社エスケーシステム
では衛生害虫の防除・駆除を行っています。