次の記事を読んでみて下さい。
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地面に落とした食べ物は,3秒以内なら食べられる?
web R25 11月29日(月)10時5分配信
飲み会などの席で,うっかり落としてしまった食材を,素早く拾い上げて
「3秒以内だからセーフ!」などといって口の中に放り込む。
…そんな人,たまに見かけることがある。
これはいわゆる「3秒ルール」と呼ばれるもので,
つまりは食べ物を落としても3秒以内であれば,
“なかったこと”にして食べちゃってOKという,
一種のジョークみたいなものだ。
このルール,誰が言い出したのかは不明だが,
全国的に浸透しているのが面白い。
地域によっては「5秒ルール」だったりと多少のバラつきもあるようだが,
筆者の周辺では概ね「3秒」で統一されている。
けど,3秒(あるいは5秒)の根拠って何だろう?
不思議に思って調べてみたところ,なんと,「3秒ルール」を大真面目に研究した
データがアメリカに存在することが判明した。
今回はこの論文をひもとくことで,都市伝説の真相を探ってみよう。
論文は2003年に米イリノイ大学で,当時高校3年生(!)だった
ジリアン・クラーク氏主導で行われた実験によるもの。
クラーク氏は大腸菌をまいた床に,グミキャンディーやクッキーを放置し,
経過時間ごとの菌の付着状況を顕微鏡でチェックした。
ちなみにアメリカでは「5秒ルール」が主流なのだそう。
実験は環境条件を様々入れ替えながら実施された。
はたして,床の形状や食材の種類にかかわらず,5秒以下の短時間であっても
相当量の菌の付着が認められ,このルールが大間違いであることがあらためて
実証されたのだ。
なお,この調査では,乾いた床には細菌そのものがあまり存在しておらず,
落とした食品を口にしてもそれなりに安全であることも突き止められている。
しかし,床の雑菌状況などいちいち調べられるものではないから,
やはり落ちた食材を口にするのは控えた方がよさそうだ。
ともあれ,世界の「3秒ルール」に一応の決着を付けたこの実験には,
2004年のイグノーベル賞が授与されている。検証されてみれば,
「拾い食いはやっぱり危険」という,至極当たり前の結論に至ったこの都市伝説。
あえて真っ向から研究に挑んだ若き研究者は,公衆衛生の歴史に貴重な足跡を
残したといえるのでは!?(笑)
(R25編集部)
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「3秒ルール」。
多くの方が1度ぐらいはやったこと・見たことがあるのでは?
「ちょっとぐらいの間なら大丈夫」という思いと,飲み会などの雰囲気もあり
おもわずやってしまうこの行為。よくよく考えてみると危険な行為なんでしょうね。
もし,そのお店に大量にゴキブリがいて
客席のテーブルの上を歩いていることがあったとしたら・・・。
考えたら気持ち悪くなってきます。
また,こんな記事もありました。
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最悪死亡も…ペットからの感染症が増加 生活や環境の変化が背景に
産経新聞 12月2日(木)10時41分配信
■免疫力低い高齢者増加/ペットを人間扱い
ペットなどの動物から人間にうつる「動物由来感染症」が今後,
国内で増加しそうだ。背景にあるのは,高齢化やペットとの生活の変化。
かまれたり,ひっかかれたりして感染し,中には死に至るケースもあり,
専門家は「ペットから感染症がうつる可能性があることを認識してほしい」
と警鐘を鳴らす。(小野田雄一)
感染症の病原体は哺乳(ほにゅう)類や鳥類,爬虫(はちゅう)類などが
保有し,世界に数百種類あるとされる。最も身近な犬や猫からうつる可能性が
あるのは,かまれたりひっかかれたりすることで感染する
「パスツレラ症」や「猫ひっかき病」などだ。
厚生労働省が注意喚起している「カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症」
では平成5~20年の間に国内で20~90代の18人が感染し,
6人が死亡した。
これらの感染症の病原体は犬や猫が一般的に保有しているうえ,
国は医師に発症患者の届け出を義務付けていない。
そのため,実際の発症件数や重症者数,
死者数は症例報告数よりも多いと思われるが,詳細は不明だ。
しかし,近年のペットブームによるペット数の増加
▽免疫力の低い高齢者の増加
▽ペットを人間同様に扱う習慣の一般化
▽屋内でペットと一緒に過ごす時間の増加-など,
人とペットを取り巻く環境は大きく変化。
国立感染症研究所の今岡浩一・獣医科学部第一室長(48)は
「今後,動物由来感染症は増加する可能性もある」と推測する。
特に注意が必要なのが,持病がある高齢者。
カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症で死亡した6人は50~90代の高齢者だった。核家族化や高齢化で1人暮らしとなり,癒やしのアイテムとして家族代わりに
ペットを飼う高齢者は多い。
口移しで餌を与えたり,顔をなめさせるなど過剰な接触を避け,食べ残しの餌や抜けた毛,糞尿(ふんにょう)などはすぐ掃除し,飼育場所を清潔に保つことなどが大事だ。
ペットフード協会によると,平成21年に飼育されていた犬猫は全国で
約2234万匹で6年の約1・4倍。ペットの飼育は今後も増加するとみられ,
動物由来感染症に対する注意が必要だ。
今岡室長は「ペットとの接触を過剰に怖がることはない。
ただ,ペットと暮らす際には感染症のリスクもあるということを知り,
体に異変が出た場合はすぐに病院に行くことを心掛けてほしい」と話している。
拡大写真
犬・猫から人間にうつる主な感染症と症状(写真:産経新聞)
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さて,ペットだけでなく,ネズミやゴキブリ,ハエや蚊も,感染症の原因となる菌やウィルス・寄生虫などを運ぶ運び屋(ベクター)になり得ます。
だから,衛生害虫といわれるのです。
その代表者であるゴキブリからは,腸炎,赤痢,腸チフス,コレラ,
O-157,ライなどの病原菌約40種が確認されています。
また,実験的にゴキブリが感染可能であると確認されいているものには
肺炎,結核,脳脊髄膜炎などがあります。
さらに,ポリオ(ウィルス),鎖状鉤頭虫(寄生虫),アメーバ赤痢(原生動物)なども
ゴキブリから検出されています。
ネズミは,ペスト菌,サルモネラ菌,レプトスピラ菌などの細菌の他に
E型肝炎ウィルス(E型肝炎),ハンタウィルス(腎症候性出血熱),
エボラウィルス(エボラ出血熱)などのウィルス,
広東住血線虫やクリプトスポリジウムなどの寄生虫,
イエダニなどのダニ類を運びます。
(ダニもリケッチアやペスト菌のベクターになります)
ハエは赤痢や腸チフスを,蚊は日本脳炎やデング熱を運びます。
衛生害虫というものは様々な病原体を運んできます。
発生数が多ければ多いほど,リスクは高くなっていきます。
ゴキブリやネズミがたくさん侵入・発生しているのに放置している人はいませんか?あなたはそれだけ感染症にかかる可能性が高くなっているのです。
あなただけではありません。飲食店でしたらお客様が被害にあうかもしれません。
特にお客様は上の記事にあるような意外な行動をとることもあります。
感染症にかかってしまってから・発生させてしまっってから駆除・防除をするのは遅すぎます。
被害が出る前に,しっかりと対策を立てることをお勧めします。
※株式会社エスケーシステム では衛生害虫の防除・駆除を行っています。