生きてる・・・・。私は生きている。
どうして・・・生きてるんだろう。
お腹にナイフを刺したのに・・・。
あんなに血を流したのに・・・。
腕に、針が刺さってる。
点滴の袋をじっと見つめて、ぼんやりとしてた。
私は・・・生きてるんだなぁ・・・死ぬのは簡単じゃないんだ・・・・。
死んだらよかったのに・・・・
死ななかった自分にイライラしてきて、点滴の針を引き抜いてやった。
結構血が出た。ぴゅーって。
点滴を引き抜いて・・・左手をまじまじと見る。
包帯・・・・
手のひらから、ひじまで、包帯がぐるぐる巻きにしてある。
大げさだなぁ・・・・。
またイライラして包帯を解いてると、看護婦さんがカーテンを開けて入ってきた。
看護婦「あ!包帯を外しちゃ駄目です!!え?血が!」
看護婦「点滴を勝手に外してはいけません!!」
看護婦「ちょっと・・・包帯を外しちゃ駄目ですよ!」
看護婦は私の頭の上のボタンを押して何か慌てて指示を出している。
さらに包帯を外そうとして看護婦に腕を掴まれて、振りほどこうとすると、お腹に激痛が走った。
私「・・・・・・・・・・・!!!!!!!!」
看護婦「安静にしてなきゃ駄目です!」
バタバタと看護婦と医者が走って来て、また点滴を刺し、包帯を巻きなおした。
ぼーっとしている私に、医者が尋ねる。
私はずっと無言だった。
医者が最後に、「自殺なんて考えるんじゃない。生きなきゃ駄目だ。」
と言った言葉にカチンときて
そうしなきゃ私は生きていけない!!!!死ななきゃ!死ななきゃ生きていけないんだよ!生きろなんて無責任だ!死ななきゃ!私は一生死んだままなんだ!もう死ねばよかった!もっと早く!もっと早く死ねばよかった!!!!
お腹が痛い!!!!!
大声で叫ぶと、涙が溢れてきて、悔しさや、情けなさ、死にたい、助けて欲しい・・・全部の気持ちが溢れて、私は涙を止められなかった。
何もしらないのに・・・!!!!何も・・・何もいえないのに!!!!!!!
看護婦が点滴を変えに来た以外、しばらく誰も来なかった。
夕方、Bが「やっほ♪」と言ってカーテンを開けた。
B「ソース。残念ながら、生きてる~♪」
B「お菓子、食う?ほら、アイス♪」
Bはベッドの上に袋を置くと、椅子に座ってボリボリとお菓子を食べ始めた。
B「そんなに俺から逃げたい?」
私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
B「嫌われちゃったか~俺。」
B「でも俺は好きだよ♪」
B「ずーっと、一緒にいてやるからさ♪」
B「腹はどうなってるんだぁ?」
どうでもいい事をBはずっと一人でしゃべり続けていました。
B「お前、暫く入院だ。おとなしくしてろよ。」
Bは立ち上がって、袋から林檎を出して・・・私が腹を刺したナイフを林檎の横に置いた・・・。
B「林檎をむくなり、死ぬなり、好きにしろ。」
そう言って、Bは出て行った。
3週間くらい入院してたかな・・・。あまり覚えてない。
医者は、内臓は傷ついてないと言っていた。でも、刺さり方が悪ければ死んでいたと。
あれから一度もBは顔を出さなかった。
退院の日が決まり、Bが来た。
B「明日退院じゃん。お祝いに旨いもの食いに行こう。」
私「・・・・・・・・・・・・・。」
私は退院して、そのままBの車に乗って。
いつの間にか寝ていた。上着が掛けられてた。
B「おい、ソース、一人で起き上がれるか?」
Bが手を差し出しても、その手を握る気にはなれず、一人で起き上がった。
Bの部屋に着いた・・・・。
今日は何日なんだろう。
何曜日なんだろう・・・。
Bは荷物を置いて、買出しに言ってくると言って、出て行った。
携帯を見る。
着信が・・・・この番号・・・・誰?
沢山かかってきてるな・・・・。
メールは・・・・・・・・・・。
え??U子からだ!!!!
また何かあったの?!!!
U子からのメールは、あれからずっと心配だったんだけど、怖くて連絡できなかったという旨のメールだった。
U子・・・・。私は死ねなかったよ・・・
U子の電話番号を着信拒否にしようとして・・・できなかった・・・・。
私のことをわかってくれてる唯一の存在・・・・。
着信とメールを削除することしかできなかった・・・・。
Bは帰ってきて、沢山の料理を作ってくれた。
B「作りすぎたか~。」
B「さぁ、食うぞ?」
私「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
B「いつまでふてくされてるんだ。」
私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
B「ソース?」
私「死ねなかった・・・・。」
B「そりゃそうだ。」
私「死にたい。」
B「そんなこと言うなよ」
私「死にたいならしねばいいっていったじゃん!」
B「でも。死ななかったろ?」
私「・・・・・・・・・・・・・。」
B「ソースは死ねないよ。ほら、飯。」