診療情報管理士のテキストには、こう書いてあります。
「相関係数が高いからといって、それが必ずしも2つの変量の間の因果関係を表現しているわけではない」
確かにそうですが、逆もまた言えるのではないでしょうか。
一見因果関係ではなさそうな2変量の間に、実は因果関係があるということも、ひょっとしたらあるかもしれません。
「ここ50年間のわが国の乗用車の販売数と海外旅行者数にはおそらく正の相関が認められるが、(中略)どちらも国民生活が豊かになったという共通の原因による結果であると解釈すべきである」
もっともらしいことを言ってますが……本当にそうかどうかは分からないよね?
ひょっとしたら、車を買ったから海外に行ってるのかもしれないじゃないですか。車屋さんのキャンペーンで海外旅行が当たったとかさ。
このブログでも、何度か出した例……夏のエアコンの売り上げと、プールの入場者数との関係。
これも「相関はあるが、因果関係ではない」と書いてきましたが、本当に全く因果関係でないのかどうかは、実は分かりません。
「プールの後エアコンに当たったら気持ちいいから買おう」的なことが、絶対に起こっていないとは言い切れないのでは??
ないかな?
まぁ、たぶんないでしょうね(笑)
でもね~、「ない」なら「ない」で、そう言える根拠を示さないと、本当はダメなんじゃないのかなぁ。
どう頑張っても、到底「統計学を理解する」なんてできそうにありませんし、ぶっちゃけそんなこと期待もされてません。
それでもHIMにこんな科目があるのは、「診療情報管理士たるもの、もっともらしい物言いを鵜呑みにするな」という意味だと思います。
で、それを実践するなら、テキストだって疑って読まなきゃいけないわけでさ。
……試験3ヶ月前に考えることじゃないな。忘れよう(苦笑)