基本例文を学ぶ中で、基本的な単語の深堀りが出来ていないというか、使いこなせていないなぁと感じることがしばしばあります。先日そう思った単語は、damage でした。ダメージ、損害、といった名詞でしか用いず、動詞として自然と出てくるレベルにないなぁ・・・と。

  • A computer virus can damage your files and operating systems.

といった文章で、日本語は、コンピュータウイルスは、ファイルやOSを破壊しうる。

この日本語をみて「破壊する」は、break や destroy が頭に浮かんだのですが、ウイルスでパソコンが壊れる、といった場合、確かに damage のほうがしっくりきます。

 

似たような意味の英単語をそれぞれ覚えるだけでなく、ニュアンスに応じてより適切な単語を使えるようになりたいものです。

 

ということで、動詞のdamage について深堀りしてみました。

 

damage: to have a bad or harmful effect on something / somebody.
モノや人に悪影響や有害な結果をもたらす

  • Smoking seriously damage your health.
    喫煙は、健康を大きく損なう
  • Our car was damaged beyond repair in the crash.
    衝突により、我々の車は修理不能となった(修理できないほどに破壊された)。
  • She fears that the allegations could permanently damage her reputation. 彼女は、申し立てにより、長きに渡って評判が傷つくことを恐れている。
  • Many feels the organization's crediblity has been damaged.
    多くの人が、組織の信頼が失われていると感じている。
日本語部分は意訳というか、日本語としてより自然なものを選んでみましたが、damageを動詞として用いることで、評判が傷つくとか組織の信頼が失われるといったニュアンスも表せる点、押さえておきたいです。
 
評判を傷つけるという意味で、tarnish our reputationという表現を使ったりもするのですが、もっと平易にいう場合は、damage も使えるというのも気づきでした。impair や hurtしかパッと浮かばなかったので。
 
 
ちなみに、名詞の damage ですが、ダメージ、損害の意味では、不可算(uncountable)。a damageという使い方はしない
損害賠償というお金を表す場合は、damages と複数形になります。
 
少し話はそれますが、日本語の文章と英語の文章の対応を押さえることは、技術英語の基本を学ぶ 例文300を読み進めるポイントの1つだと感じています。表現しづらいのですが、「この日本語は、この英単語であらわされている」といった単語レベルではなく、もう少し大きなくくりでの押さえ方が必要です。この点も意識しつつ、勉強を継続していきます。