『技術英語の基本を学ぶ 例文300』ですが、2-1 数と冠詞 にザっと目を通してから他の例文を学んだ方がよいと感じます。最初は、あくまで、「ザっと」目を通し、名詞には注意を払う必要がある、という意識を持つだけで十分ですが、これがあるのとないのとで、後々の学習アプローチが変わってきます。

 

というのも、10節ある第1章(Stage 1)の各例文でも、名詞について、可算(countable)、不可算 (uncountable)、the で特定する、などの注釈が次々と出てくるからです。第2章に入るまでそういった注釈を流し読みして進めてしまうと、それまでに登場した名詞について、可算なのか不可算なのか、といった点をまた戻って確認することになってしまいます。

 

私自身、いまだにマスターしたと自信をもって言えるレベルではありませんが、冠詞や数(可算、不可算)に対する意識は持ち続けて英語を学んできたつもりです。それでも、技術英語で触れる例文中、この名詞は数えるのか、この場合は theで特定するのか、と新しい気づきがしょっちゅうあります。

 

ですので、多少面倒に感じても、名詞の数と冠詞には注意を払って読み進めるのがよいと思います。

 

めちゃくちゃざっくりですが、私は、以下を頭に入れて読み進めています。

  • 物質は、不可算(数えない)。
  • 概念は、不可算
  • 不可算名詞で、一般的なものは、無冠詞(water、air、fireなど)
    *ただし、fireを「火事」という意味で使う場合、可算になるので注意が必要。
  • 可算も不可算もある名詞について、
  •  物質自体状態を表す場合は、不可算
  •  種類を表す場合は、可算

辞書も参照した方がいいようです。

 

ちなみに、マーク・ピーターセンの『日本人の英語』にもこういった数や冠詞に関する記述があったはずですが、そこには確か、ネイティブは名詞を数えるとか数えないとか、そういった発想はしない、と書いてありました・・・。

 

まったくもって真逆というか、ある意味では、日本人が数や冠詞を学ぶ典型的なアプローチなのかもしれませんが、技術英語のプロが推奨するやり方に乗っかって学んでいきたいと思います。

 

今日は、数や冠詞の重要性を頭に入れつつ、無生物主語で have, include, use, requireを使った例文に触れました。