技術英検対策として購入した表題の本ですが、
例文を読んだり聞いたりしながら進めています。
一番の目的は、技術英検で求められる
3C (Clear, Correct, Concise)を満たす文章と
いうのはどのようなものなのか、を掴むこと。
序章部分に3Cを満たした文章を書くためのルール30が
示されており、それらを意識しながら読んでいますが、
今のところ、手応えはあるような、ないような、微妙な感じです・・・。
文章や単語が特に難しいというわけではありません。
ですが、日本語→英語に翻訳する際の考え方というか、
文章の組み立て方、単語の選び方についてまだ押さえきれて
いない感じがします(一通り読んでいないからかもしれませんが)。
今日、少し気になった例文の1つが以下。
"今回の知見により、全球のメタン排出量の減少のうち、
年間30~70%が化石燃料の排出の削減によるものと分かった。"
英文は、
"These findings suggest that reduced fossil fuel emissions annually constitute 30 - 70 percent of the decrease in global emissions of methane."
日本語で「分かった」と過去形になっているけれども現在形で示す、
というのはいいのですが、知見 = findings という認識はありませんでした。
英和辞典を引くと確かに findings も載ってはいたのですが、findingsは
どちらかといえば、「発見」とか「調査結果」というニュアンスで、
知見とは少し違う気がします。
「知見」があるとかない、「知見」を蓄えるといった使い方をする言葉
なので、knowledgeやinsightの方がニュアンス的には近いように思って
いました。それでも、プロの翻訳家が使っているわけですから、findings
には、知見というニュアンスもあるのでしょう。そう思って進めます。
that節内の動詞 constituteは、(どの程度の割合い)を占めるという
ニュアンスで非常によく使われるのだと技術英語を学ぶ中で知りました。
また、排出 を意味する emission も新鮮でした。
exhaustを使ってしまったのですが、emissionの方がより
自然なんですかね。
調べると、exhaust emissionで排気物質 や 車の排ガスという
使われ方もするようです。
この本の例文に出てくる単語は知っているものが大半ですが、
日本語→英語にする際、しっくりくる単語を選ぶ、という意味でも
トレーニングが必要です。
技術英語でよく使われる単語も意識しつつ、自分で文章を組み立てられる
ように努力していきます。