【短】 とらいあんぐる75 | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7




キュヒョンの不意の行動にイスからずり落ち、わざとふざけて見せた。
キュヒョンの満足気なしたり顔とみんなの楽しいそうな様子に
俺の気持ちも紅潮する。

俺にとってキュヒョンが幸せであることが
何よりも代えがたく、久々にみんなに会って
あからさまには現さないが喜んでるのがよくわかる。

特にヒョクとリョウクがいるとそうだ。

よかった…

が、これからここを訪れる面々はキュヒョンにとって…
いや、俺にとって少々めんどくさい輩ばかりで
まだキュヒョンに話してない分これからの展開が読めない。

俺の横で美味しそうに料理を頬張るキュヒョンの肩を引き寄せた。

「ちょ、ちょっとなに?」

キュヒョンが起こって俺の顔をじろりとにらみつける。

あぁ~本当にかわいい…

俺はニカッ!と笑い降参のポーズをした。


「にしても、キュヒョン。それ痛そうだね。」
イトゥクが自分の首筋を触るマネをしてから
キュヒョンの首筋を指さした。

キュヒョンの首筋には無数の赤い痕がひろがっていて
確かに痛々しかった。

「え?あぁ…これ…」

「痛くないのか?かなり荒れちゃってるけど。
何かにかぶれたのか?薬何かあるのか?」
イトゥクが心配をしてキュヒョンの首筋を覗き込んだ。

「あ…いえ…大丈夫です。これはヒョンが…」
「どうせそこにいるシウォンのせいだろ?」
そうキュヒョンが口ごもるとすかさずヒチョルがツッコむ。
明らかに面白がってるようだった。

キュヒョンは苦笑いしながら笑って首を傾げた。

俺は思い当たる節がありすぎて
思わず顔に手をやりジョリジョリした髭の感触を確かめた。
ここまで伸びるとキュヒョンのただでさえデリケートな
肌にはいささか刺激が強すぎたようだ。

「お前さぁ。そこだけじゃなくて本当は全身真っ赤なんじゃないか?」
ヒチョルが面白がってそんなことを言い出した。

キュヒョンはそれを無視してスープを飲む。

「お前もさぁ、その髭そろそろ落とせよ。さすがにむさくるしいぞ!
これでそってやろうか?」
イトゥクが俺を手に持ったナイフをかざしながら俺をけん制する。

「そうだ。”病院の品位が傷つく事は許しません!”ってユジンに怒られっぞ。
よし、トゥギやれ!」
そう言って俺を後ろから羽交い絞めにした。
”離せ” ”離すな” ”離さない”
そこからは取集が付かないくらいの大騒ぎとなった。

が、無視を決め込んだキュヒョンは知らん顔で
食後のコーヒーを飲み始めていた。

「おい!キュヒョン!お前もその方がいいだろ?
お前のために俺たちはこうして…」
ヒチョルがキュヒョンの頭をコツイた。

コーヒーがカップの中で跳ね滴がキュヒョンの胸元を濡らした。

キュヒョンが咳ばらいをして怒りを押しやっているのがわかる。

俺たちを一瞥した後、口角を上げ”ふんっ!”と鼻をならし
無言でまたコーヒーを口にした。

それからまたしばらくつばぜり合いを繰り返しながら
俺たちは腹の底から笑った。

「キュヒョン。お前なんでそんな無関心なんだよ。
お前に決めさせてやるよ。
シウォンのこの髭どうする?
剃るか?それとももっといいことしてもらうのか?」

などとしつこくキュヒョンを構う。

『キュヒョン!”お前、お髭好きぃ~”って言ってたよな?
”くすぐったいけど気持ちいいから好き~”っていってたよなぁ』

俺がそう言ってキュヒョンに抱き着く。
そして頬に自分の顔を摺り寄せジョリジョリと音を立てるほど動かした。

「なにすんだよ!」
キュヒョンがカップをガチャンとおいて俺を振り払おうとして手を突っぱねた。

「俺だってそろそろ剃ってくれって言ってるじゃないか!
なのにヒョンは何を勘違いしてるんだか…
好きだなんて言ってない!!」
キュヒョンが声を荒げた。

『またまたまた~照れちゃって~』
と俺はキュヒョンを抱きしめた。

その手を振りほどいてキュヒョンはまたカップを手にした。

「キュヒョン、何怒ってんだよ~
本当の事言われて照れてんだろ、お前!」
ヒョクが満面の笑みでキュヒョンの顔を覗き込む。

「まぁ、怒んなって。別にわかってるから
キュヒョンちゃんが先生のお髭大好きなの~ってなぁ」
ヒチョルがそう言って体をくねくねとくねらす。

『俺のキュヒョンはそんな気持ち悪くないから』
俺はヒチョルを今度は羽交い絞めにした。

「も…ほんとにどいつもこいつもバカばっかりなんだから…」
小さく聞き取れなかったキュヒョンの声がどんどん大きくなる。

「ヒョン!だってヒョンのせいじゃないか!」

『え?なにが?』

「俺が髭剃ってやるっていいったのに…あんなこというから!」

『え?』

「だから俺、もう呆れて…」

『あぁ~…あれは…』

「もう!ばっかじゃない?」

『いや、何も悪い事言ってないだろ?
きっとかわいいだろうなぁ~って思ったから…』

「キモい!!ありえない!!変態!」

『なんだよ。ひどいなぁ。変態って…そりゃないだろ~』
俺たちの舌戦は止まらなかった。

「キュヒョン。どうした。こいつが変態なのいまさらじゃねぇだろ」
ヒチョルがニヤニヤしながら俺たちを見ていた。

「そうだよ。何言われたのさ。俺たち大抵の事じゃ驚かないし。」

『いや、それは言えないな…え?』

「ヒョンが自分の髭を剃るんなら俺のも剃らせてなんていうからだろ!」

『あ~えっとキュヒョンさん?それは…』

「だから俺がヤダって言ったらじゃあ俺も剃らないって
そう言ったじゃないか!」

「お前髭なんか生えてないじゃないか。」

「俺?もちろん生えてませんよ。」

「じゃぁ、なに剃らせるんだよ、シウォンに。」

俺は慌ててキュヒョンの口を押えようとしたが
頭に血が上っているキュヒョンはそれをさせてくれない。

「え?なにって、あそこですよ。あそこを剃らせろって…」

『キュヒョナ!!』
さすがにこれはヤバかった。

もっと早く止めればよかった。

「そうかそうか。あそこか~そうかそうかあそこなんだな?
シウォン先生のえっち!変態あっち行って!!」
ヒチョルがそう言ってまた体をくねらす。

「ギュギュ!!何言ってんの???」
リョウクが口に手を当て目をまんまるくして笑い出した。

「え?なに?!」
キュヒョンが俺の困った顔を見て”ハッ”と表情を変え
そーっと首を左右に動かした。

みんながキュヒョンを見つめた。

キュヒョンの手からカップが落ちてテーブルの上に転がった。

その後キュヒョンの断末魔とも言える呻り声が
ダイニングに響き渡ったのだった。





俺はいたって冷静で理性的で論理的なはずだった。
俺は大抵のことに流されたり影響されたりしないはずだった。

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…

なのに…
なのに…

なんでなんだ?
ヒョンと…いや、この人達といるとどうしてこうなるんだ?

地のそこに潜ってしまいたい…

ヒョンが俺をなだめるように肩をトントンとたたく。
俺はそれを振り払う。

もうそれを何度繰り返してるかわからない。

俺が悪いのか?
俺なのか?

いや、そもそもヒョンがあんなこというから…

はぁ…
俺のため息はどこまでも深いため息だった。

『大丈夫。みんなはほら…気にしちゃいない。』
ヒョンが手のひらを上に肩をすくめた。

ヒョン…
そういうことじゃない。

みんなが気にしてるかとかじゃなくて
俺が気にしてるってとこなんだよ問題は。

また大きく息を吐く。


「はい、これ。」
リョウクがグラスに水を注いで持ってきてくれた。

「ありがと…」
俺はそれを受け取って一気に飲み干した。


ダイニングから移動した俺たちはリビングへと移動してくつろいでした。

俺の傍から離れないヒョン。
ウザいけど今離れたりしたら俺、絶対許さない。

『なぁキュヒョン…』
ヒョンが俺の耳元に口を寄せた。
俺はちょっと身を寄せた。

するとヒョンは
『みんなにも知られちゃったし…本当にどう?
お互いの利害の一致も図れるし…』
なんてことをサクッといってのけた。

あぁ…
この人はほんとに…

俺は傍にあったクッションを手にとりヒョンに投げつけた。

ヒョンはそれを胸で受け止め顔をくしゃくしゃにしてソファーに倒れこんでおどけた。

呆れてものが言えない。
照れてものが言えない。

結局居心地いから仕方ない。


うぅぅぅ…

くそっ!




cont

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ちょっとサクッと流し気味なんですが
_(^^;)ゞ


ありがとうございます
m(。_。)m