チョウミ×ソンミン①より題名変更。
サクって終わらそうとしたら意外な展開になってしまって・・・
冒頭もちょっと改編。
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シウォンが今度家庭の事情ってヤツで、実家の稼業の方の仕事として
ファッションメーカーのレセプションに出席しなくちゃいけないということで、
シウォン先生と一緒にスーツを選びに来た帰り、近くのショッピングモールに
寄ることにしてふたりで店内を何となく眺めて歩いていた。
レセプションの出席にあまり気乗りがしないシウォンだったが
にぎわう店内の雰囲気とキュヒョンとの思わぬデート?に
いい年してちょっと心躍っていた。
☆
「あれ?あれ、チョウミじゃないか?」
シウォンが指さす方へ視線を移す頭ひとつ分周りの人たちから突き出た
チョウミの後ろ姿が見えた。
「あっホントだ!」
ヒチョルがチョウミのもとへ駆け寄ろうとして数歩進んだところで急に足を止めたので後ろからついて行こうとしたシウォンがドンっ!とぶつかってしまった。
「どうしたキュヒョナ。急に立ち止まって・・・」
口をポカーンと開けてキュヒョンはゆっくりと指差した。
「ん?どうした?」
キュヒョンの指差すその先には、チョウミより20センチは小柄なソンミン・・・
ではなく、長い髪に丸みを帯びた体のヨジャと一緒のチョウミがいた。
後ろ姿だからよくわからないが、ヨジャを見下ろすチョウミのあのデレた顔。
見上げる連れの方もさりげなく腕に手をかけたりシャツを合せたり・・・
「へぇ~、チョウミもやるなぁ。あんなかわいい子連れて。」
シウォンがヒューと口笛を吹いた。
「えっ?何言ってんだよ!何がかわいい子だよ!」
「キュヒョン、お前何怒ってんだよ。」
「ミーミのヤツ、いったい何やってんだよ。ミニが・・・」
キュヒョンは腹が立って居てもたってもいられなくなり、徐に歩き出した。
「おい、キュヒョン。ちょっと待て。」
慌てたシウォンはキュヒョンの腕を掴みそれを止めた。
「何で止めるんだよ!」
「とにかく落ち着けよ。まだどういう関係か何もわからないだろ。」
「だから聞きに行くんだよ!離せよ。」
「なぁ、待てって。おい待てよ。」
「ん?なんだ?なんだか騒がしいな・・・」
チョウミが騒がしさに周囲を見回した。
「あれ、キュヒョンとシウォンじゃないか?」
少し離れたところでシウォンとキュヒョンが言い争っている。
「ミーミ!ミーミ!」
キュヒョンが静止するシウォンの手を振り切ってこちらへ向かってきた。
「まずいなぁ・・・どうする?」
チョウミは連れに問い掛けた。
問い掛けられた連れは小首を傾げニッコリ笑った。
「や、やぁキュヒョナ。奇遇だね・・・シウォンさんもどうも。」
チョウミは自分の目の前に立ち、睨みつけるキュヒョンに向かって控えめに挨拶した。
「どういうこと。」
「え?」
「ねぇ、どういうこと?」
「いや、だからその・・・」
「おい、キュヒョン、待てって」
チョウミに詰めよるキュヒョンを止めようと伸ばした手を
チョウミの連れのヨジャが制しシウォンと向き合った。
「え・・・?あっ、お、お前?!そ、それ!」
シウォンの口に指を押し付け、シーっと言いながらウィンクをした。
「ねぇ、ミーミ・・・一体どう言うことなの?あのヨジャは誰?ソンミニは?
知ってるの?ねぇ、ミーミったら!」
「えっと、キュヒョナ。なんて言ったらいいか・・・誤解っていうか・・・」
「何が誤解だよ。この状況の何が誤解なんだよ!俺、ミニに電話する。」
「え・・・?おいおい・・・」
キュヒョンはiphoneを取り出し、ソンミンに向けて発信した。
「もしもし。」
「あっ、ミニ?どこにいるの?話があるんだけど。」
「僕、外にいるんだけど・・・どうしたの?」
「あのさ、今ミーミと偶然会ったんだけど・・・あのさ、驚かないで聞いてくれる?」
「へえぇー、チョウミさんと?うん、どうしたの?」
「あのさ・・・チョウミがヨジャと・・・」
「え・・・?ヨジャ?ホントそれ?」
「そうなんだよ!!ねぇ、どうなってるの・・・?」
「キュヒョン、ねぇ、キュヒョン」
「ミニ、なんでそんな落ちつて・・・」
不意に肩を叩かれた。
「え・・?」
振り返るとスマホを耳に当てたチョウミの連れのヨジャが目の前にいた。
そう言ってあ然とするキュヒョンにヨジャ姿のソンミンがにっこり微笑んだ。