「行ってこいよ。」
「え、でも・・・」
「大丈夫。行ってこいって」
目の前で戸惑う想い人の髪にそっとくちづけヒチョルはその背中を押した。
『おかえり・・』
「ただいま・・・」
腕を回した。
「元気だったか」
『うん』
「よかった」
『シウォナは』
「元気だ」
『よかった』
「優しくしてもらってるか?」
『うん』
「そうか」
『シウォナよりずっと優しい』
「そうか」
『シウォナよりずっとずっと優しい』
「そうか」
『今も行ってこいって』
「そうか」
『しあわせか?』
『うん・・・』
「そうか」
『シウォナは?』
「もちろん」
『もう行くね』
「あぁ行けよ」
『ヒチョルヒョン いっぱい愛してくれてるから』
「そうか」
『シウォナの分までいっぱい愛してくれてるから』
「そうか」
『おれ しあわせだから』
「ドンヘ」
『なに?』
「ありがとう。しあわせでいてくれて。」