何番目? -1- | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

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superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


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「ぱぼ・・・」思わずそう口からでた。

「えっ?すみません。私、何かしましたか?」

後輩のナースが慌ててそうキュヒョンに謝った。

「え?なに?」
「今、ぱぼって・・・」
「あっごめんごめん。違うよ、こっちの話。君じゃないよ。」

キュヒョンは後輩のナースににっこり笑いかけた。

「あっ、いえ、勘違いでよかったです」

頬を紅く染めながら後輩ナースはキュヒョンの顔に見とれていた。

「な、なに?どうしたの?」とキュヒョンは聞いた。

まさか、シウォンにマーキングされた例の後に気づかれた?
キュヒョンは手のひらに汗を感じた。

「なんか、今日のキュヒョンさん、いつもと感じが違うから、どうしたのかな?って思って。」
「え?何それ。感じがちがうってな、なに?・・・」
「あっ、気にしないでください?」そう言った。
「なんだよ。焦るじゃないか・・・」とつぶやきながらホッとため息が出た。
「あの。聞いちゃおうかな?」
「ん?なに?」
「私たち仲間うちで、メンズランキングつけてるんですけど、キュヒョンさんからしたらシウォン先生って 何番目ですか?」
「え?」
「他に、脳外のイトゥク先生と形成のヒチョル先生とか、リハのソンミンさんとかいるけど?」
「なんだそれ。女子チームの中でそんなことしてるの?」キュヒョンは笑った。
「そうなんですよ?。あっ、因みに、キュヒョンさんとウニョクさんも入ってますよ?!」
「俺たち?何で俺たちがそこに出てくる?」
「何言ってるんですか、お2人ともイケメン看護師って病院の中じゃ有名じゃないですか~。
 私たちなんて他の病棟のナースたちからうらやましがられてるんですよ~。」
「なんだそれ。みんなで俺たちいじって楽しんでるな?」
「ち、違いますよ。ほんとにお2人とも素敵だから・・・」
「はいはい、そういうことにしときますよ。」
「もう、違うってば~」

ナースステーションで繰り広げられている
目の前の光景にシウォンは眉間に皺を寄せた。

「先生、顔、怖いっすよ。」
「ウニョク君、君、あれどう思う?」
「え?先輩と後輩の心温まるやりとり?」
「ふーん・・・あっ、触った・・・」
「先生こわいってば。あの子泣いちゃいますからやめてくださいよ?」



「だからぁ~、シウォン先生何番目ですか?」
「んん~?何番目って・・・そんなの考えたことないよ。」
「え?そうなんですか?いつも仲良くしてるのに・・・」
「仲良く?冗談でしょ?それ心外だなぁ。」
「え?そうなんですか?ヒチョル先生とかイトゥク先生とか皆さんと中いいですよね?」
「あぁ、ヒチョル先生もイトゥク先生もよくしてくださってるけど・・・
 シウォン先生とは別に・・・大体あの先生、『俺がこの世で一番だ!』
 って顔しちゃってウザくない?リアクションンもいちいちオーバーだし、
 やることなすこといちいちキザだし。
 ちょっとニッコリすれば、みんながなびくと思って
 あっちでニッコリこっちでニッコリ・・・だいたい・・・」

目の前のナースが急にだまって慌て始めた。

「ん?どうし・・・」
「そうした?俺がどうしたって?どうぞそのまま続けて。」

キュヒョンの背後で聞きなれた声がした。
シウォンがニッコリ笑って立っていた。

「私もぜひ聞きたいな。私はいったい何番目なのかな?」
目の前のナースが今にも泣きだしそうになっているのをみてため息を一つつき
「君、いいよ。向こうへ行ってて。」そうキュヒョンから言葉を掛けられ
逃げるようにしてその場を去った。
「キュヒョン君は女の子にとってもやさしいんだねぇ。」
「え?普通でしょ?何かおかしいですか?」
「いや、あんまりデレデレした顔してるから何の話かと思いきや・・・」
「普通の会話ですが。何か・・・」

みんな2人が何を2人で話しているのかわからないまま
ただならぬ雰囲気に遠巻きに2人を見つめていた。

「先生こんなところでナース相手に皮肉言えるくらいお暇なんですか?」
「いや、私の話題で盛り上がってるようだったから
 ぜひ貴重なご意見聞かせてもらわないとと思ってね。
 今後の参考にもさせてもらいたいしね。」
「何の参考にもならないでしょ。僕の意見なんか。」
「いや、そんなことはない。とーっても貴重な意見だからね。
 これからの私たちの関係においても。」軽くシウォンが笑った。

周りで見ていた面々には軽く笑ったシウォンがその笑顔と裏腹にものすごく怒っているのがよくわかった。

「関係って・・・なんですかそれ。パワハラですか?」キュヒョンも負けずに鼻で笑った。

そのまま二人のにらみ合いが続き、病棟全体が異様な空気に包まれた。
さっきの後輩ナースが思わぬ展開に発展してしまったことの責任を感じて泣き出してしまった。

「はいはいはい、2人ともそこまで!」

ウニョクの声がが響き渡った。
その声に張りつめた空気が一転し、みんな解放された。

「ほら、キュヒョン、これ、薬局倉庫に言ってこれ取ってきて。」 

そう言って伝票を渡した。

「あぁ。」そう言ってキュヒョンはその場を立ち去った。
「先生。先生も・・・」
「悪かった。あの看護師の子に謝っておいてくれ。」

そう言ってその場を去った。