何番目? -2- | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7

ちょっと長い・・・(汗)


エレベーターに乗り、薬局倉庫のある階のボタンを押し
キュヒョンはさっきのナースステーションでのシウォンとの
やり取りを思い出し「はぁ・・・」とため息をついた。
何であんなにムキになったのか自分でもわからなかった。
それよりも何よりもシウォンが何であんなことを言ったのかもわからなかった。

シウォンの事を好きになればなる程頭が混乱してどうしたらいいのか
分からなくなる。素直になれない自分がもどかしくついイライラして
あんなこと言ってしまった・・・

「先生怒ってるだろうな・・・」そうつぶやきながら足元を見つめる。

エレベーターが止まり扉が開くと誰かが乗ってきた。
一瞬その足が止まったが中ほどまで進んできた。
その靴にに見覚えがあった。
「えっ?」と顔を上げると見覚えのある背中。
シウォンだった。

「ひぇっ!」と息をのむ。

自分に背を向け前を向いたままのシウォンはまるで
自分の事なんて存在しないかのように微動だにしなかった。
その背中はいつもと違い、自分を寄せ付けない何かを感じた。
(俺の事、気が付いてないわけないのに・・・)
キュヒョンもその場を動くことができなかった。
エレベーターが止まり、扉が開き始めた。
キュヒョンはいたたまれなさに耐えられず、
、エレベーターを降りようとして
シウォンの横を無言ですり抜け、
外へ出ようとした。

が、その瞬間腕を取られ、何も思う間もなく、
気が付くとシウォンの腕の中にいた。
エレベーターンの扉が静かに閉じて行った。

「な、な・・・に・・・?」

慌ててその腕の中から抜け出そうともがいたが
シウォンのその力強い腕で腰をしっかりホールドされ、
身動きが取れなかった。

「ちょっ・・・先生、やめ・・・」

そうシウォンに向けた言葉はシウォンの唇でかき消された。
シウォンの熱い吐息と激しくうごめく舌にキュヒョンの
口から一筋の唾液がこぼれ、思考が完全にストップした。
そんなキュヒョンの耳元で「今日もお仕置きだよ。」と
シウォンが囁いたと同時に不意にその腕の中から解放された。
体を支えていたものがなくなり、立っていられなかった。
思わず壁に寄りかかった。
シウォンはそのままエレベータを降りて行った。
キュヒョンは口元を拭いながらエレベーターの扉が閉まるまで
口元を手で拭いながらその背中を見つめた。

キュヒョンは宙に放り投げられた気分だった。
足がガウガクしてうまく歩けない。
全くあの人はどうしてああなんだ・・・
俺の言った事、全然間違ってない!
そう思いながら病棟に戻ると後輩のナースが飛んできて
しきりに謝ってきた。
「大丈夫だよ。」
そう声をかけ、肩をポンポンと叩いた。

その後看護師長に呼ばれ、注意を受けた。
今後のシウォン先生に対する態度を改めるということで
今回がそれ以上のお咎めは無しということで解放された。
(シウォン先生への態度を改める・・・なんだよそれ。)
キュヒョンは最低な気分で残された業務をこなした。
そう、気分は最低なはずなのにさっきのエレベータ-でのことを
思い出すと体が火照りだす。

ウ「おい、大丈夫か?」
キ「あぁ、さっきはありがとう。あの子大丈夫?」
ウ「あぁ、驚いてたけど大丈夫だ。師長さんは?なんだって?」
キ「そうか・・・ん?先生に対する態度を改めろって・・・
改めろってなんなんだよ。俺が悪いのか?」
ウ「全くびっくりしたよ。あんなとこで痴話喧嘩なんて始めるんだから。」
キ「ちわげんか?ヒョク?何言ってるんだ?」
ウ「何言ってんだよ。お前があの子といちゃいちゃしてたからシウォン先生が・・・
  っつか、ほんっとあの  先生は・・・」
キ「・・・・・なんだよ・・・」
ウ「キュヒョナの事になると周りが見えなくなるっていうか、
  キュヒョナしか見えてないっていうか、ギャップがありすぎるんだよ。」
キ「そんなことない・・・なんだかいつも怒ってるし、いつも突き放されてる気がするし・・・
  そのくせになんで俺と・・・さっきだって・・・」
ウ「・・・・・(呆れた顔)」
キ「なんだよ。何でそんな顔?」
ウ「お前さぁ。それ本気で言ってる?全く、お前どこ前天然なんだよ。」
キ「なんだよ天然って。何でおれが天然なんだよ。」
ウ「あぁ、もういい。シウォン先生に同情するよまったく・・・」
キ「なんだよ!俺が悪いのか?おいヒョク、おい!」

(全くなんなんだよ一体!)

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シ「どうしましたか?キュヒョンさん。お加減でもお悪いんでしょうか?」

運転席のシウォンがチラリとこちらを向いてそう言った。

キ「別に悪くありませんけど何か・・・」前を向いたままそう返した。

今日の病棟での出来事のうっぷん払いにとみんなで飲みに出かけ、
次の店に移動しようと外に出たら、シウォンが車を横付けにしてそこに立っていた。

BhtYD.jpg

(なんでここがわかったんだよ)
キ「あっ、お前・・・」振り向くとウニョクがすまなそうに手を合わせていた。

シウォンから電話とメールが何度も来ていたが、徹底的にムシをしていたので
奥の手を使ったらしい。
まったくヒョクの野郎・・・なんでそんなおせっかいなんだよ。
気が付いたらウニョクを羽交い絞めにしていた。

『あれ?先生どうしたんですか?』誰かが聞いた。
「やぁ、みんな。店を移動するのかな?皆さんで楽しんでるところ申し訳ないんですが、
 キュヒョン君をちょっとお借りしてもいいですか?」
『え?キュヒョンですか?はぁ、まぁ、それはもちろん。でも・・・もう今日の事は・・・』
「えぇ。皆さんにも迷惑かけてしまって、私も大人げなかったかと・・・
 この状況の打開策としてと何でもお解りになってるキュヒョン君と
 一度ゆっくり食事などしながら話をした方がいいかと思ってね・・・」
『あぁ~・・・』
「キュヒョン君お借りしても・・・?」
『えぇ、どうぞどうぞ。こいつに説教してやってください。』
「ちょ、なんで俺が説教されるんだよ!みんなさっきと言ってることちがう・・・」
『お前何言ってんだよ。こうして先生が直々にセッティングしてくれてるんだぞ!
 それを無視するなんてお前が悪い!さぁ、行った行った!』
「本当にすまないね。みんなのキュヒョン君をさらっていくよなマネして。」

そう言って車の助手席に乗るようキュヒョンを促がした。
キュヒョンは渋々その定位置に座った。
(ウニョク・・・覚えてろよ!)