ウニョクの言葉に思わず苦笑いをしながらエレベータに乗った。
ヒチョルの事を言っていたな・・・
確かに心配なところではあるけど、まぁ、ヒチョルのあれは愛嬌だしな・・・
昨晩のお仕置き、あの痕はやりすぎだったかな・・・
後でキュヒョナに謝っておくか・・・
シウォンはそんな物思いにふけていた。
「お、お疲れ様です・・・」
エレベーターニ乗ってきたナースたちが中に乗っていた人物に
顔を赤らめながら挨拶をした。いつの間にやら停まっていたらしい。
シウォンは一番奥でちょっと壁にもたれながら軽く会釈をした。
目の前のナースたちが感嘆の声をそれぞれにあげながら落ち着かない。
次の階でエレベータが止まりドアが開くとそこにはヒチョルが立っていた。
目の前のナースの一人が「きゃぁっ!」と小さく声を上げ、慌てて自分の口をふさいだ。
「失礼・・・レディーたち・・・」といってヒチョルが乗り込んできた。
奥にいるシウォンを見つけ「よぉ~!」とあいさつ、隣に立った。
ナースたちが振り返りたくて仕方ないのがよくわかる。
エレベータがまた止まると今度はイトゥクとナースたちが
楽しそうに談笑しながら乗って2人の隣に立った。
7~8人のナースたちはもう遠慮なく、
この3人のドクターたちと一緒のエレベーターに
乗っていることの興奮を口にし始めた。
イ「こらこら・・・聞こえてるぞ!そんなに珍しいか?」
と言いながらナースたちをからかった。
エレベータが止まり、ナースたちが大騒ぎでみんな降りて行った。
今日1日病院人気ドクターの3大トップにそう遇した話題で持ちきりだろう。
エレベーターに横並びで前を向いたまま3人だけになったのを見計らって、
「この前はすまなかったな。」シウォンがヒチョルに声をかけた。
「あぁ。効いたぜ。あれ。」
まだあざが少し残る顎を指差しながら指を立てるヒチョル。
「で?」
「で・・・?」
ヒチョルの質問を質問で返すシウォン。
「キュヒョンは?」
「あぁ。まぁな。」ニヤリと笑いながらシウォンは答えた。
「で、そっちは?」
「え・・?」今度はイトゥクに聞いた。
「ウニョクと・・・だろ?」
「あぁ、まぁね・・・」顔をほころばせイトゥクが答えた。
「ふ~ん・・・二人とも腑抜けた顔しやがって・・・」
2人がヒチョルに中指を立てた。
「俺、ちょっと手伝ってやろうか?」
「何を?」2人同時に聞いた。
「あいつら2人、俺が仕上げてやろうか?」
シウォンとイトゥクは「だめ!」と声をそろえた。
エレベーターのドアが開き挨拶をしながら乗ってきたナースたちに
3人はにっこりほほ笑んで挨拶を返し、ヒチョルは軽く手を振って見せた。
ナースたちが舞い上がってるがよくわかる。
1階上の階でみんなが降り、また3人になると
「で、どっちから?」とヒチョルがニヤリと笑った。
「だめ!!」と2人は同時に中指を立てた。


