ホスピタル~始まりはここから4~ | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

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superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


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店を出ようとした時、昨日拾ったキーホルダーを思い出し、
リュックから取り出し、手の平のそれをみつめた。

「ハァ・・・」

とため息ひとつ。そしてまて店の中へ。

キ「あの、これ。」

シウォンの前に差し出した。
下から見上げられてもこの先生の魅力は男のオレにもわかる。
鼓動が早くなる。
美術の本に出てくる均整のとれた像が頭をよぎる。

シ「あっ、これ。」
キ「昨日、そこのコンビニで落としたでしょ。先生のですよね。」
シ「・・・あ、ありがとう。」

シウォンはキュヒョンンの手の平から取り上げた。
一瞬シウォンの指が掌に触れた。
全身に電気が走った。
動けなかった。

「あれ?キュヒョン!オレに会いたくて戻ってきたのか?」

とウニョクはキュヒョンに後ろから抱きついてきた。
そして、シウォンの手のそれを見つけた。

ウ「あれ?先生たちのと同じキーホルダーじゃないですか?」

とウニョクは指さした。

そのキーホルダーはヒチョル、イトゥク、シウォンが
一生変わらない友情の証として作成した物だったらしい。

シ「キュヒョンくん、ありがとう。本当に助かったよ。昨日から探してたんだ。」
キ「いえ、別にただ拾っただけですから。お返しできてよかったです。」

そういって帰ろうとした。

「お前ほんっとにいい子だなぁ~。」

とヒチョルがキュヒョンを抱きしめ頭を何度もなでた。
そしてほっぺにぽっぽ・・・

キ「先生。それ以上なんかしたら殴りますよ。」

とされるがままのキュヒョンは身をよじりながらヒチョルを人睨みした。
そんなやり取りを静かに見つめるシウォン。

また居心地の悪さで店を出たくなった。
いつもは怒りながらも先生達とのとのこんな時間を楽しむことができるのに
今日はどうも調子が狂う。
そうか。
シウォン先生がいるからか。
基本人見知りのキュヒョンは新しい状況になじむまで時間がかかる。
たまにウニョクがうらやましく思える。
が、自分は自分。
普通い振舞っているだけなのに何故かそれが、
ヒチョル先生やイトゥク先生にはまったらしく、
ウニョク同様かわいがってもらっているのはありがたい。
ただ決してそんなこと口には出せない。
そんなことヒチョル先生が知ったら・・・

何をされるかわからないし。

そんなことを思いながら店のドアを開けようとした時、頭の上を何かがかすめた。
ビックリして首をすくめるとドアが開いた。
見上げるとドアを支えているのはシウォンだった。

シ「どうぞ。」とびっくりしているキュヒョンを促した。
キ「・・・何?あっ、すみません。」とあわてて外へ出た。

なぜか心臓の鼓動が早くなっていく。
自分の細くしなやかな腕とは違ってコートの上からでもわかる逞しい腕に長く細い指。
オペの天才と言われる人の指に目を奪われた。
無言で自転車に向かいカギを解除しようとしていると、車が横に止まった。
窓が開くと中からシウォンが声をかけた。

シ「時間ある?乗って。」
キ「え?あの・・・いえ、もうかえりますから。」また鼓動が速くなる。
シ「いいから乗って。これのお礼したいんだ。」とキーホルダーを目の前でふった。
キ「あぁ、いいですよ。そんなの」一応抵抗してみた。

車は静かに走り始めた。
結局車に乗ったキュヒョン。
あの香りが車内に溢れている。
車内にはよく聞くバイオリンの曲が流れている。
静かに時が流れていく。
が、その沈黙が息苦しさに変わりいたたまれなくなり、
「どこへいくんですか?」と聞いてみた。
「まぁ、まかせて。」とシウォンが微笑む.
車内に響くヴァイオリンの旋律と緊張からか、いつのまにか寝てしまったようだ。

「あっ、すみません・・・オレ・・・」
と慌てて身を起こすと、シウォンの顔がすぐ横にあった。
キ「う、うわぁ!な、なんですか?」
シ「君、その傷は?」
キ「え?なに?傷?」眠気が飛んだ。

信号が青に変わり、車は静かに走り続けた。
シ「この傷。これは?」
シウォンはキュヒョンの左耳の裏から首筋にかけて見える傷痕を人差し指でなぞった。
シウォンの低音のとても落ち着いた大人の声と傷をなぞられたキュヒョンは
腰の辺りが一瞬疼いたのを悟られまいと慌て応えた。

キ「昔あった事故の傷ですけど。」
シ「君、もしかして胸にも大きな傷があるんじゃ」
キ「えっ?傷?えぇ、ありますけど・・・なんでそれを?」

といきなり車が止まった。
そして、シウォン先生はオレを真っ直ぐみつめ、いきなり

「そうか、君か。よかった。」

とオレの頭を撫で始めたんだ。

そうかそうかと言いながらシウォン先生まだオレの頭を撫でている。
訳がわからずオレはされるがままでいた。

なんなんだよ、いったい!!


シウォンcar





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