星煌学院大高校の水野です。
大高校の私立高校入試の結果を速報します。(2日目の結果まで出ました)
愛工大名電高校 4名全員合格!
名古屋高校 3名全員合格!
東邦高校・高蔵高校・星城高校・日福大付属高校・同朋高校・大同高校など他にも多数合格!
数学と理科は必要な問題を事前にやっているかどうかで入試で非常に差がつきます。そしてそれを塾なしでやろうとすると、高い学力を持つ子以外ではなかなか難しいです。
星煌学院は3月から新学年の授業が始まります。数か月間サボってた去年の47都道府県の理科の入試問題も、最近やっと全て解き終わりました。今自分が出せる数学理科の最高の定期テスト対策、入試対策を魂を込めて行なっていきます。
大高校よろしくお願いします。(2月3日土に説明会あります)
ここからは、大高校の子も受験した私立入試3日目の「中京高校」の数学理科の雑感を書きたいと思います。
☆数学
【大問1】
小問集合。大半は基本的な問題なのでしっかり取りたい。しかし、⑹⑽⑾は難しいか。⑹は3円が接する円周角の問題。円が接するときのセオリーである中心と中心を結ぶことがちゃんとできれば、問題の意味に気付くことができる。⑽は方程式の利用(速さ)。2人が別の経路で目的地に行く。途中で速さが変わったり休憩したりするので、それを上手く処理しながら式を立てる。⑾は去年同様、おうぎ形の面積と三平方の複合問題。去年と同じく30度60度90度の直角三角形を見つけるのがポイント。去年よりはわかりやすかったのではないだろうか。
【大問2】
関数。去年同様図がないので、問題文を読んで自分で書く必要がある。⑴⑵は単純に座標を計算して求めるだけなのでしっかり取りたい。⑶は去年と同じく面積に関する問題。△ABCと面積の等しい△BCPの動点Pの座標を求める。この問題の意図はおそらく等積変形。BCと平行な直線を△ABCと高さが等しくなるように、上と下に引いて点Pを求める。もう1つのやり方は直接△ABCの面積を求めて、点Pを文字tで置き方程式で処理する。△ABCは斜めの三角形なので、中に底辺を書いて底辺×高さ(幅)÷2。
【大問3】
確率。2つのさいころの出た目に応じて、長方形の点Aから時計回りと反時計回りに点Xと点Yがある規則で進む。そして、それによってできる△AXYに関する確率。去年同様ラストは確率。数学的な思考力というよりは、正確に数え上げることができるかという処理能力を問われているのも去年と同じ。常に36通りあるので焦るが、去年の「関数と確率」に比べれば解きやすかったのではないだろうか。
☆理科
【大問1】
小問集合。単純な1問1答ではなく、理科に対する深い理解と知識が問われている。⑵は溶解度の応用(水の蒸発)。水の質量の変化に伴って、溶解度を正確に計算していく必要がある。⑸は生命誕生史の正誤問題。各脊椎動物が地質年代のいつに誕生して、それは何億年前かという細かい知識が要求される。他にも、⑹合わせ鏡の見え方、⑺電子線とフレミング、⑻位置エネルギーと温度上昇、⑽隆起沈降の地形の組み合わせなどバラエティに富んでいる。
【大問2】
化学。物質と化学変化。全体的に解きやすいのでしっかり取りたい。⑶は鉄鉱石から鉄を取り出す化学反応とは異なる反応を選ぶ問題。②の植物の光合成と⑤の水の電気分解は還元反応が絡んでいると判断できるか。④が明らかに中和なので積極法で答えられるが、ちゃんと考えようとするとレベルが高い。
【大問3】
生物。微生物の観察。⑴はゾウリムシの細胞口のはたらき。ハイレベルな知識問題だが予想できそう。⑷は顕微鏡の倍率を変更したときに、ゾウリムシが視野を横切る時間が何倍になるか。倍率変更時の視野の長さと面積の関係がわかっているかどうか。問題集において生物の計算問題は掲載が少ない。しかし私立入試ではよく出題されるので、典型的なパターンは押さえておかないといけない。
【大問4】
地学。夏の天気と台風。全体的に解きやすいのでしっかり取りたい。⑸の地震による液状化現象は今ニュースになっている問題。
【大問5】
物理。電流と回路。抵抗2個の直列並列のストレートな問題なので、解きやすかったのではないだろうか。
☆全体を通して
数学は他の上位私立ほど高い数学力を問われていない。「関数と図形」での入試の標準的な問題を解く力や、「確率」での正確な処理能力を試している。他教科のことを考えると数学である程度の高得点が必要か。
理科はやはり時間。理社合わせて60分でこの量はかなりのスピードが要求される。じっくり考えている時間はない。問題見て解き方が浮かぶレベルまで入試の典型問題は頭に入れて置かないといけない。例えば大問1⑹の合わせ鏡を見て、作図することなく3つの見え方を瞬時に出す必要がある。後は生物地学でかなり深い知識が問われているので、その対策も必要。
今年も中京らしさ全開の素晴らしい問題。そしてそれを解いた受験生の皆様が、更なる進化を続け新しい時代を駆け抜けていってくれることを期待しています。