【大高校】私立高校入試お疲れ様でした。名電の数学理科の雑感。 | 進学塾 星煌学院

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星煌学院大高校の水野です。

 

3日間の私立高校入試が終わりました。受験生の皆様お疲れ様でした。

難しくて時間も足りない私立の入試問題と格闘した経験は、必ず次の公立入試にも活きるはずです。20数名の大高校の中3生の子達も、これから公立入試へ向けて最後の入試対策授業に入ります。残り1か月頑張りましょう。

 

 

大高校でも何人か受験した1日目の「愛工大名電高校」の数学理科の雑感を書きます。

 

☆数学

【大問1】

小問集合。この後のことを考えるとここでしっかり取っておきたい所だが、⑹⑺が難しい。⑹はおうぎ形の面積。上手くおうぎ形と三角形を切り分けられるかがポイント。⑺は確率。4人がそれぞれ別の人のプレゼントをもらう、所謂完全順列の問題。焦らず正確に樹形図を書けるかどうか。

 

【大問2】

図形。台形の内部にできた図形の面積比の問題。解き方によって大幅に解答時間が変わる。おそらく面積比の定番である「三角形の底辺の比」や「台形の上底+下底の比」を使って解くと思われる。複雑な形なので冷静に計算できるかがカギ。もう1つは各長さを比で表して、直接面積の公式で面積比を求めるやり方。台形の高さは内部の平行蝶々を使って比で表すことができるので、後はひき算を多用すれば前者より解きやすい。

 

【大問3】

関数。⑴は△PABの面積が与えられ、そのときの動点Pの座標を求める問題。定番の点Pのx座標をtと置く媒介変数表示のやり方でできるが、点Pの位置で場合分けが必要になる。ここは普通に高さhとした方が解きやすい。⑵は△QABが二等辺三角形のとき動点Qは何個あるか。焦りまくる終盤で、等しい2辺に関する場合分けが冷静にできるかどうか。

 

【大問4】

図形。意外と盲点になりがちな内角の二等分線の公式(△ABCの∠Aの二等分線と辺BCの交点をDとするとき、AB:AC=BD:DC!)を思い出せるかどうか。これを使わないと⑴から解けない。最後の⑷は再び面積比。今回は難しいこと考えずに「三角形の底辺の比」2連発でいける。

 

 

☆理科

【大問1】

物理。糸1本型の複数の動滑車の仕事。⑴~⑷は具体的に動滑車を何個かで計算する。そして、⑸⑹で動滑車がn個になったらどういう式になるかを求める。例年通り大問1の物理が一番重い。しかしこのタイプの問題の解き方を知っていれば、去年の電流の複合回路より解きやすかったのではないだろうか。

 

【大問2】

化学。酸アルカリと中和。計算問題はなくほぼ基本的な知識問題なので、しっかり取りたい。また名電は社会がめちゃめちゃ重たいので、大問1を抜けたら残りは速攻で処理して少しでも時間を残さなければいけない。

 

【大問3】

地学。天気全般。⑷の湿度計算を含めて全体的に基本的な問題。しかし、⑹の観測地点と台風の進路の関係の問題が難しい。愛知の2020Aでも似たような問題が出題されている。各時間の風向と低気圧の周りの風向を照らし合わせて解いていくことになるが、天気特有の完全にカチッとしていない感じで結構迷う。

 

【大問4】

生物。植物の分類とはたらき。この大問も基本的な知識問題だけなので、しっかり取りたい。

 

 

☆全体を通して

数学は過去問よりも全体的にレベルが上がっている印象。とにかく時間との勝負。解けない問題を見切り、点数をかき集めていく力が必要。これは次の公立入試の数学でも同じ。

理科は大問1の物理の難易度が高いのは例年と変わらないので、とにかく物理勝負になる。他教科のことを考えると理科で高得点は必須になってくるか。

 

今年も素晴らしい問題。そしてそれを必死に解いた受験生の皆様本当にお疲れ様でした。

 

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