「一回しか教えないから忘れないようにしてね」
「指示待ちじゃ成長しないよ」
上司や先輩のこんなセリフ,誰もが聞き覚えがあると思います。
馬鹿たれ。
僕がその上司の上司だったら,きっとそう言います。
こういった言葉を持って,社員「教育」だと言う人は
自分の無知と怠慢を少し恥じるべきだと思います。
教育に少しでも携わったことのある方なら,
こんな指示は下策中の下策だということがわかると思います。
一回で全部覚えられる人なんてそうそういませんし,
きちんとした指示があるから,そこから論理を理解し,いずれ指示なしでも行動できるようになるのです。
見て覚えろ,とかいう暴論を平気で投げつける人がいますが,
人は知らない(認知しない)事象を見ることも,聞くことも非常に困難です(素人がプロスポーツ選手の凄さを理解できないことと同じです)。
私が問題視するのは
そういった暴論を誰もが耳にするくらい,当たり前に振りかざされているということです。
世の中のほとんどの人が
親として,上司として,先輩として
何らかの教育に関わっている,誰かに何かを教えている経験があるにも関わらず,です。
これはとても恐ろしい事実だと思います。
この間違った暴論で育った人間が,また間違った暴論で育てる。
世の情報量がこんなにも増えて,知識量も増えているはずなのに
人を育てるという重要な行為の方法論が
戦時中から変わっていません。
こんなの,体罰よりも理にかなっていないし,成果も出ていないと思うんですけどね。
個人的には,すべての人間が,最低限の教育論を学ぶ義務があっても良いのだと思います。
とりあえず,「うちの部下,やる気はそこそこあるんだけど,いまいち使えなくてね~」なんて,絶対に言いたくないものです。