音楽活動 | 毎日ブログ


死者の国では、先祖達に自分の願いを聞き入れてもらえずに逃げ出し、高祖父と信じるデラクルスを捜すべく奔走する。生きた人間として追われる身となるが、偶然出会ったヘクターから死者に見えるフェイスペイントを施してもらい、初めて人前で演奏するための手ほどきを受けるなどして困難を切り抜けていき、精神的に成長していく。後にヘクターこそ本当の高祖父だと知り、生者の国へと帰った後はヘクターのギターでココに「リメンバー・ミー」を歌ったことでココの記憶を取り戻し、ヘクターの二度目の死を防ぐことに成功し、一族にヘクターの真実が明かされたことで音楽禁止がなくなった。1年後の死者の日では、生まれた妹のソコロにココを含めた先祖の事を教え、生者と死者が集うリヴェラ家でヘクターと共に歌いながらギターを弾いた。
ヘクター・リヴェラ(Hector Rivera)
本作のもう1人の主人公。享年は21歳。死者の国に住む陽気な骸骨で、何かとやり手で死者の国では多方面に顔が利く。変装が得意と言うが、作中では有名な芸術家であるフリーダ・カーロの変装しかしていない[注 4]。一人称は「俺」。
死者の国に迷い込んだミゲルと出会い、デラクルス捜しを手伝う代わりに、祭壇に自分の写真を飾るよう懇願し、行動を共にする。自分と同じように生者の国に行けない死者と身を寄せ合って暮らしている。音楽家たちからはしばしばチョリソーで窒息死したことをバカにされているが、ヘクター自身は食中毒だと言い張っていた。
生前は家族と離れてデラクルスと共に音楽活動をし、作詞作曲を担当していた。しかし、旅をしながらも娘と手紙のやりとりしていたので家族を忘れることができず帰郷しようとするが、ヘクターの才能を利用することを考えたデラクルスによって毒殺され、『リメンバー・ミー』を始めとした数々の楽曲の著作権も偽造されてしまう。「チョリソーを詰まらせた」というのは毒入りの酒を飲んで具合を悪くしたヘクターにデラクルスが言ったでたらめで、それにより家族との絆を引き裂かれてしまう。
実はヘクターこそミゲルの本当の高祖父であり、ママ・ココの父親で愛娘の為に歌を送ったり、二度目の死が近づく際、自身の消滅よりミゲルの帰還を最優先するなど家族想いな人物。その事実を知らないミゲルの家族は、娘のココ以外は誰もヘクターのこと知らなかったようで、ミゲルが盗まれたギターからデラクルスを高祖父だと勘違いした時も誰も否定しなかった。死の真相を知ったリヴェラ家と和解した後、自分の写真を取り戻すべくミゲルとリヴェラ一族と共にデラクルスのコンサート会場へ侵入するが、彼と混戦してしまい写真は失われてしまう。しかし、ミゲルに無条件で許しを与えて生者の国へと還し、ミゲルが「リメンバー・ミー」を歌ってココの記憶を取り戻したことで二度目の死を避けることができた。1年後の死者の日ではイメルダとの仲は修復しており、死者の世界でココと念願の再会を果たしていた。写真が飾られたことで生者の国へとようやく赴くことができ、ミゲルと共にギターを弾き、生者と死者が集うリヴェラ家で楽しく過ごした。