あ・・・そう言えば気にしなくなってる。よしよし!

 

感覚が変化したことに気づいた瞬間、また一歩自分の望む感覚に近づけたことがたまらなく嬉しくて、むふふと頬が緩んだ。

 

 

 

 

 

 

4月から中学生になる娘。自転車で通学する予定だったため、「試しに中学校まで自転車で行ってみようよ」とだいぶ前から誘っていたが、なかなか腰が重くて行こうとしない。



まあ、花粉症持ちだから外に行きたがらないのはわからんでもないのだが、いつ自転車に乗ったっけ?というレベルで自転車に乗る頻度が低く、さらには、今まで一度も公道を走ったことがない。

  


そんなで自転車通学できるだろうか・・・と私は気が気でなかったのだが、娘がやる気にならねば仕方ない。娘のやる気スイッチが押されるのを待ってあげよ♪・・・・・・・ 

 

 

と思っていたが、いよいよ3月も終わりに近づいてきて、4月からはずっと雨予報だったため、いや、本当もうマジで今日乗っとかないといつ乗れるかわかんないよ!といろいろ口出しをして、本日、やっと行動に移させた。 

 

無理やりな感じが否めないが・・・・しょうがなかろう・・・実際に乗ったりしてみないとわからないことが多いだろうし。 

  


 

で、実際に乗ってみたわけだが、最初は久々すぎてユラユラふらふら・・・。大丈夫かいなと思ったが、次第に慣れてまっすぐ乗れるようになったので初めて公道を走ってみることにした。 


 

娘は自転車。私は小走りで後ろから見守りながらついていった。 


お!これなら大丈夫そうだなと思った矢先、予想外の事態が起きた。

 

  


「ぎゃーーーーー!!!!無理無理無理無理無理!!!!」 


娘は自転車から降り、私にしがみついた。

 

  


娘の行く手を阻んだのは、学校に行くために通らねばならない一本の橋。大きな川に架かったその橋は、車道との境目にガードレールがなく川側の手すりも低めで、自転車に乗ると川を見下ろすような感じになる。 

 

高所恐怖症の娘には、その橋を自転車に乗って渡るというのは、恐怖以外の何物でもなかったようだ。歩いてなら何とか大丈夫というので、私が自転車を押して娘がその後から歩いて橋を渡った。

 

 

橋を渡り終えてからも、自転車に乗りたがらなくなった娘。ヘルメットをかぶって自転車の横を歩く娘と、自転車を押して歩く私。「ヘルメット取っていいんだよ。」と言うと、「花粉が髪につくのを防げるからかぶっとく」と娘。

 

しばらく歩いて「変な二人だよね?」と半笑いで言う娘に対して、タイヤがパンクして歩いてるっていう設定で歩いたら変じゃないんじゃない?と娘と同じく半笑いで答えた。

 

 

そんなこんなで中学校に到着。所要時間は歩いて約25分。これなら、歩いても行ける距離だ。中学校までは徒歩通学になりそうである。

 

 

 

 

家に帰ってからふと思った。

 

あれ?そう言えば、自転車通学をするというから自転車もヘルメットも買ったのに、乗らないなんてもったいないじゃん!!!という思考が今回全く浮かんでいないことに気づいて、我ながらビックリした。

 

 

 

以前、卒業式前に娘が風邪をひいたときは、卒業式に出られなかったら色々買いそろえたのにもったいないじゃん!!!って思考が出てきてすごく気持ちがザワザワしていた。その時、自分のザワザワやイライラと向き合って、もったいないと思ってるからイライラするんだって気づけたからだろうか? 

 

今回、その「もったいないじゃん!!!」って思考が全く浮かばなかったのは、自分として良い変化だと思った。

 

 

 

いいぞ♪いいぞ♪いい感じだぞ♪

 

小さな変化の積み重ねは、どんどん自分の自己肯定感をあげてくれる気がする。

 

 

日々、自分と向き合い、どうしてそう思うのか?なぜそう感じるのか? 


そうやって自分自身と対話する時間は、自分の望む感情を手に入れるために、大切で必要な時間だと思う。