今日は、築地にあるお茶屋さんの5階で

落語と常磐津を聞いてきました。

落語と常磐津の2本立て!!
 
●常磐津の演目は、、「権八と小紫」のお話。
 
●落語は、、泥棒のお話があって、「富士詣り」。
 
富士講の熊さんが好きになるのは先達っつぁんのおかみさん。
たいそう素敵な女性だそうで、、どんな人なんだろう??といろいろイメージを膨らませて聞いておりました。
 
そのイメージが後で聞いた常磐津に出てくる小紫のイメージと重なってきたりして
あぁ小紫、どんな女性なんだろうと、わたしの中でいろいろと妄想が膨らんできます。
落語に出てくる色んなアイテムが、常磐津にいろいろリンクしてるんですよね。
こういうお話の構成と言うか、組み立て方?流石だなぁやっぱりプロは違うなぁと思いました!
 
 
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権八は人を200人殺したとかいう大悪人(若い浪人さんだそうです)。
これもまた若い傾城?の小紫と思い思われる仲だとか。
 
なんかねぇ、、こういう設定っていうのはわたしはなんか納得がいかないんですよね
こんなに悪いやつがモテるっていうね、
今まで真面目に一生懸命生きてきたわたしは、ついぞ女性に好かれたことがないっていう
この理不尽!!(?)
 
刑場で磔になる権八に、小紫は廓を抜け出し会いに来るんですよ、
姿を見つけるやいなや駆け寄る小紫。
 
ここのお三味線がとても好きです、実に実に可愛くてイイ女っぽくて♪笑
こういうの聞くと、わたしの中で勝手に小紫像が出来上がっていくんですよね。
おしろいかなんかのいい匂いがふっと感じられるくらいでした。
 
こんな素敵な女性と恋仲だなんて、権八は!!!
ほんとわたしは、ただただ嫉妬するばかりです。。
 
 
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そんなこんなでラストシーン、権八を捕まえに追手たち?がやってきてる、って知ったときの小紫。
お三味線がね、すっごく慌てふためいた感じなんですよ。
ふたりだけの甘い世界が突然壊される。それがほんとにほんとに壊される、って実感した小紫の不安とショック。
不謹慎ながらなんかそういうのも、ちょっと可愛らしいな、とか思って聞いておりました。
 
それを見た権八がいうセリフにびっくりですよ。
小紫を必死に落ち着かせようとしてる!
自分がなんとかするからとにかく安心しろ!!って。
 
なんかそれがすっごく頼もしくてね、小紫への愛も溢れててね。
もう自分も終わりだろうな、って薄々感じてるけど、でもなんとか小紫を安心させようとしてるっていうね、
あぁ、、ここに来て、権八がモテるのも、、なんだか納得だなぁって思ったのでした。
 
 
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生演奏、とても素敵でした。
権八も小紫も、浮世絵とかにあるような、のっぺりした遠い世界のキャラクターなんかじゃなくて、
ありありとそこに存在するひとりの人間として、わたしの前に迫ってきました。
とても胸が熱くなりました。
 
大正時代の作品だそうで、、なんていいますか、とてもリアルなんですよね、描写が。
ひとことで言うと、、とてもショックでした。
この感覚、昔ミラジョボビッチのジャンヌ・ダルクの映画を見たときの衝撃に似てるかも。
 
もともとわたしはジャンヌ・ダルクっていうのは、、どちらかと言うと、神話に近いようなイメージでした。
それがあの映画見たとき、ものすごく生々しくて。
それまでモノクロだったものが、、突然鮮やかな色彩を帯びてくる、、みたいな。
このショック。
 
権八が処刑されるシーン。
「苦痛の権八、りょうがん開き」っていうところ。
もうね、、ぬめぬめしてるんですよ。
飛び散った血が顔にかかって目を塞いで、開けられない。
あるいは痛さのためなのか、もしかしたら瀕死の状態だったのかも。
目を開けようにも開けられない、それをなんとかぬめぬめとこじ開けようとする、このぬめぬめ感。
声と音でこのぬめぬめ感が伝わってるくるっていう、、これはものすごいことだと思います。
 
 
 

 

今日は観劇後の初のお休みでして、、やっと感想が書ける!!って、、

もぅ1週間経ってしまってるんですけどね

 

2列めの良いお席でした!

座りますとね、、

初演のときのセットを思わず思い出しちゃうような家の枠組み?みたいなのがあってね、、

勝手にテンション高くなってました!!

 

 

 

 

19年初演の作品の再演で、違うかたが演出なさってます

設定?内容?もけっこう変わっていたように思います

 

物販で上演台本を買わせていただきまして

帰りの電車の中でちらっと読んでみましたけれども、今見てきたもともやはりちらっと違っていて

さらに公演ごとにも追加だとか変更だとかあるんだとか!

 

「あぁ、全通したかったなぁ」って、、そう思ってしまうほどに

大好きな作品であります(1回しか行けなかったけれど

 

 

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劇場はシアターサンモール。

 

わたしにとっての初サンモールは、スタジオライフの公演でした

(確か、、16年のトーマの心臓。

 

後方の壁際の席で、

今はどうなのか知りませんが、あのとき座席と壁の間に隙間があり

開演前に、その隙間にメガネを落としてしまったんですね。

座席は後方に行くに従って高くなっていて、メガネはその底に落ちたんです

絶対に手の届かないところに!!

 

で、初のライフ公演をメガネ無しでぼわっとした視界の中観劇したっていうね、、

 

そんな思い出深い劇場であります♪

 

 

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キスマイの横尾くんがほんと素敵でね、、

ホント心の底から優しい人。

 

元アイドルで今俳優をやっているっていう設定で

昔は国民誰もが知ってるであろうっていうくらいの超絶人気アイドルだったそうで

でも今はちょっと落ち目かな、、ていう役。

 

気乗りのしないお仕事は断っちゃうっていうようなところもあるんだけれど

でもやっぱり心の底から優しい人。

 

わたしは普段、懸命に優しい人を演じている偽善者なのですけれども

そんなわたしから見てね、心の底から嫉妬してしまうような

完全無欠の優しい人なんですよ、彼は。

 

きちんと整理された小綺麗な家に小綺麗にふわっと生活しているふわっとした彼。

あまり生活感のなさ気な空間。

 

以前、お隣のサンモールスタジオで

□字ックさんの「口々(くちぐち)」という作品を見たことがあるんですけれども、その時のセットとはまるで真逆!

生活臭丸出しで、、食器棚に無造作に置かれたネスレブライトの赤いパッケージが、今でも鮮明に印象に残ってますね

 

 

 

 

そこへ、、彼の娘だと名乗る女子高生が現れ、この空間にさざ波を立てる、、ていうお話。

特になにか大きな事件が起こるってわけでもないんですけどね

彼と彼女が過ごした3週間の、ほんのささやかな生活。

 

しっかりこの目に焼き付けてきましたよ

 

 

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横尾さんのことがね、めちゃくちゃかっこいいな!って思ったシーンがあってね、、

ローラースケートのシーンなんですよ

 

ぃゃ、、滑ってるところじゃなくてね

(もちろん滑ってるところもかっこよかったんですけれど

 

ローラースケートの紐?をはずして脱ぐところ。

そしてそれを床にちょんって立てておくところ。

 

こんななんでもない仕種なんですけどね、、もぅかっこよくてかっこよくて。

めちゃくちゃサマになってるっていうか、、

 

キスマイって以前、ローラースケート履いてパフォーマンスしてたんですか?

(わたしにとってはローラースケートといえば、光GENJIなんですけれども

 

そんな横尾さんだからこそさらっとできる仕種なんだろうなぁって(なんだか惚れ惚れしながら)見てました

 

 

そして!!!

女子高生あめちゃんが横尾さん演じるトモノスケノリといっしょに

歌を歌うシーンがあるのですよ!!!

 

 

 

あめちゃんがギターを手に、横尾くんに歌詞を書いた紙?のようなものを見せて

この曲、知ってる?、って言うんです。一緒に歌おう?って意味なのかな

 

横尾くんは首を横に振る。

 

知らないのか、、歌いたくないのか、、「無理。」って。

この「。」が目に見えるような言い方でね、「無理。」って言うんですよ

 

あめちゃんは静かに歌い出す

やがて横尾くんも歌い出すんですね

それは、、自分のためになのかあめちゃんのためになのか

静かに歌うんですよ

 

 

パンフレット見ましたらね、この曲の歌詞が載ってるんですね。

で、、作詞の欄に、、あめちゃんとトモノスケノリの名前が書いてあるんですよ

これ見た瞬間に、「えっ!?」って思った

 

これってもしかして、、

あのときあめちゃんは

既成の曲に、即興で歌詞付けて歌ってたのかなぁって、、

トモノスケノリのために、あに歌詞付けて歌ってたのかなぁって

そんな想像しちゃってね、、「うわぁっ!!!」ってなっちゃって。

 

こんな時差感動!!初めての経験!!!(笑

 

それに応えてトモノスケノリさんが、ワンフレーズ聴いただけで歌えちゃうんですよね

やっぱり元アイドルなんですよ、さらっとできちゃうんですよね、そんなことを。

ほんと、かっこいいなぁって

 

直接言葉をかわさなくてもなんだかふたりの心が一瞬通い合ったようなね

そんなめちゃくちゃ素敵なシーンでした

 

 

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もぅ数年前のことなのではっきりとは覚えていないのですけれども、、

初演のときはみんなもっと言い争ってたりして(いがみ合ってたと言うか)

 

(こんな感じは、わたしが送ってる日常生活でももちろん度々遭遇することでもあるし

うちは母方との親戚関係がかなりこじれていたのでいくつもの修羅場に身を置いてきたりしたので

この空気のいたたまれなさはほんと良くわかるのですが。。

 

それがめちゃくちゃリアルで

かなり険悪なムードになってて見るに耐えないと言うか、、ほんと辛くて

 

だからこそのあめちゃんとトモノスケノリの水中のシーンが、、、ほんとうに美しく感じられた、っていうようなこともあったんでしょうけれど。

 

 

 
今回は横尾くん(というかトモノスケノリ)のふわっとしたお人柄のせいなのか、そこまで殺伐とはしてなくてね
どこかのらりくらししてて、それが傍目に少し可笑しかったりして
 
‘ファンタジー’とまでは言わないけれどもどこか遠い世界で起こってること、みたいな感覚もあって
やはり、前回とは別作品なんだなぁって思って見てました。
 
そんななかで、、トモノスケノリさんの付き人(俳優活動もしてる)のサブちゃんというのがいてね
ちょっとおちゃらけたりしてて、本作ではそういう役目も担ってるようなキャラクターなのですけれど
 
サブちゃんだけはほんとにリアルでね
どこか不思議とリアルなんですよ。
 
彼はトモノスケノリのカノジョに恋してて、まぁ恋敵?なのですけれども、、
あめちゃんがさらりと
「あの、、さっきの付き人の人、愛さん(カノジョさん)のタイプじゃないと思う」って言ったりなんかしてね
女の子特有のこのストレートなひとことがほんと残酷で残酷で。。
この2時間の上演時間の間で、聴くのが一番つらかったですね、、このセリフが。
 
わたしの高校時代の(唯一ともいえる)友人にちょこっとサブちゃんに似てる子がいたんですけれど
新宿区の保健所に入って、同僚のめちゃくちゃきれいな方と結婚してね
お子さんは女の子が3人。
 
毎年娘さんたちと一緒に写った素敵な写真年賀状が送られてきてたんですけれど
最近は文字だけになってね、、
娘さんたち、そういうの嫌がるお年頃になったんだろうなぁって
 
サブちゃんもきっといつか、そういう生活を送ってるんだろうな、ってふと想像しちゃいました
 
 
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「some day」
これからも、折々にこの作品上演してほしいな、って思いました。
いろんな人たちのいろんな「some day」、たくさんたくさん見たいなぁって思いました。
 
そしてサブちゃんが主役のスピオフ、、見たいです!!
(個人的にはいろいろ想像するけれども、わたしのようなオタクとしては公式からきちんと出してほしいなぁと思うわけで♪
 
 
 
トモノスケノリの不思議な隣人、斉木さんがいつも手にしてる文庫本。
新潮でも岩波でも角川でもなくて、文春文庫の「吾輩は猫である」。
 
青空文庫とかでも普通に読めるのに、いつも持ち歩いてる。
斉木さんのこともっと理解したくて買っちゃいました。
 
漱石のこんな有名な作品、もしかしたら読むの初めてかも!?
けっこう分厚い。。
こんなに長い作品だとは今まで全然知りませんでした

うちのすぐ裏のアパートに、てっちゃんが住んでました。

てっちゃんは小学校の2年くらい?上の先輩で

どっちかって言うと、、いじめっ子の部類かな。

わたしは完全にいじめられっこの部類ですけれども

 

近所のガキ大将っぽい子でね

とは言うものの、光GENJIの大沢樹生くんみたいなね、そんな感じの子だったんですよ。

 

てっちゃんママが近所で喫茶店をやってました。

路地の裏の裏あたり、いつも鳩が轢かれて死んでた再製紙工場の隣の隣くらい。

 

もともとなにかのお店だったのをてっちゃんママが改装して

喫茶店ぽくしてたんだと思います。

カウンター席ばかりの小さなお店。

大阪のお好み焼き屋さんみたいな感じのお店でした。

 

うちの父はそのお店によくモーニング、食べに行ってたみたいで

わたしも連れていってもらったことがあります

 

入口のドアを開けると、ドアに付けられたベルがカランカランと鳴って

てっちゃんママが「おはよー」って言う。

「いらっしゃい」とかじゃなくて「おはよー」なんですよね、

その声とイントネーションがなんだか心地よくて

もぅ30年以上前のことなんだけどよく覚えています

てっちゃんママのパッツリした髪型とか表情とか。

 

そんなお店のことを、ふと思い出して見てました。

 

 

A.R.P studio公演

‘優しいママのはなし 2024’

 

 

 

 

 

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こぢんまりとしたお店でね、ママのほかにボーイさん?がひとりと、女の子がふたり。

とってもアットホームなお店なの。

 

ここのスナックのママは、、「はーーい」って言うんですよね。

そのイントネーションとか声とか表情とか、とても心地が良くて

 

そんなママと、その周りの人たちのお話。

とっても素敵なお話。

 

何ていうんでしょう、、

サバサバしてると言うか、ドライと言うか

イマドキの子?って言ったらいつがイマドキ?とか言われそうですが

 

イマドキの子ってなんだか関係性が希薄じゃないですか

携帯電話で繋がってるので、、ボタンひとつで縁を切ることができる。

嫌いな人とは付き合わないでいいし、自分にメリットのない人とは関わり合わなくていい

 

わたしの職場でも、、あの子最近見かけないな、って思ってたら

いつのまにか辞ちゃってたりする。

顔合わせる機会いくらでもあったのに、、

「お世話になりました」なんて言葉、聞いたことないっていうね。

なんか寂しいなぁとか思うんですけど、

 

そんなイマドキの子が出てくるんですよ。

ママに対しても、自分の言いたいことバンバン言って。

やっぱり強いな〜、嫌になったらぱっと関係切ってここからいなくなっちゃうんだろうな〜、

とか思って見てたんですけどね

 

1時間20分という短いような長いようなこの時間に、この子のことがだんだんと見えてくる。

意外と熱い子なんだなぁとか、そんな一面が見えてきてぐっときたりする。

 

あぁこの子は小さかった頃お母さんときっとこんなふうに暮らしてたんだろうなとか、つい思いを馳せてしまう

 

 

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とっても優しいママがいて、

ママが素敵だからいろんな人が集まってくる。

 

でもね

集まってくる人たちもみんな、素敵なんですよめちゃくちゃ!

みんなみんな優しいんですよね

 

これはママの物語でもあるけれど、

その周りの、、みんなひとりひとりの物語でもあって

 

1時間20分がとても愛おしい時間でした

 

たくさんの優しさに包まれて、、いまほんと

叫びたくなるくらいにとっても幸せな気分です