3年ほど前からでしょうか。週に一度、自宅に小さなブーケが届く…、そんなサービスを利用しています。ブーケは比較的季節に合った花々が束ねられている事が多く、「今週の花の紹介」や「飾り方のコツ」等が記されたメモも添えられているため「何の花?どう飾る?」と迷うことがないのがありがたいです。ブーケを長持ちさせる栄養リキッド(カップラーメンに付いてくる後入れ調味料みたいな姿をしています)もサービスで同封されており、毎週のささやかなる楽しみ(月額もそこまでお高くないのです)なんです。木曜か金曜に郵便受けに投函されているパターンが多いので、平日後半はブーケを受け取り、今は亡きナマケモノや灰色の猫、祖母おリュウの写真が飾られた場所に花瓶に移し替えた花々を置き、御前花として手を合わせるのが「いつものこと」になってきましたね。
私は最初、切り花というのは人の都合で作られ、パチンと根元を切られ売り買いされ、しばらくは飾られるがやがて枯れ廃棄されて…そんな切ないイメージを抱いていました。理由は分かりませんが、妙に感情移入していたのです。しかし、ミニブーケの愛らしさや写真の前に飾ると天国にいるペットや家族の供養を忘れていないよ、という再認識ができる事実に切り花への気持ちがポジティブになり、今も木曜か金曜を待つサービス利用者として暮らしています。
先週のミニブーケの中には「茎と花のバランスがちょっと不安定になりやすい」お花が入っていました。小さな花が沢山付いた数本の細い枝を持つ花も一緒に束ねられており、説明メモには「小さな枝の隙間に不安定になりやすい花を入れ込むようにして飾ると茎がへばりにくい」的なアドバイスが。なるほど、花を花で支えるとは…と伝授されたテクニックに感心しながら、花瓶に移し替え1週間愛でる準備をするのでした。今のところ、バランス取れていますよ。