これまで生きてきた中で、一番印象に残っている「まさかの!?」と思った出来事について昨日記事を書いていたのですが…アイアイエピソードの限りなく僅差の次点エピソードあるかも、という記憶がよみがえってきたのでここに記しておこうかなと。
30歳になる直前の頃、同世代の知人の引っ越しを手伝うことになりました。彼女の引っ越しはそこまで大がかりなものではなく、私の他に二人くらい手伝いメンバーがいるくらいの規模でした。今のお部屋もお気に入りだったのは前から知っていましたから、引っ越し宣言にはちょっとビックリしましたよ。ところが勤め先で何らかのいざこざに巻き込まれ振り回され、日々疲弊耐えぬ暮らしが続いてしまったらしく…あれこれ対処してきたようですがついに万策つきた彼女は「いっそ転職しようか」と再就職活動をしていたようです。
転職先を無事見つけ、これを機に新天地でまた新たに頑張りたい、と聞いて納得。新天地の方が職場に近く、多少古い築年数でも広くてリノベーションもなされているという、いわゆる掘り出し物物件だったということもあり、引っ越しを決断したようです。ほぼ同タイミングで職場も住み処も変えて社会生活をリスタートさせる彼女の勇敢さに尊敬せずにはいられませんでした。
引っ越しは無事終わり、ホッと一息入れてから「また落ち着いた頃会いましょう」と解散…となるはずでした。しかし経緯は覚えていないのですが、私だけ新たな住み処に泊まる話になったのです。明日もお休みだし出前でも取って、お風呂入って寝ちゃおー、と誘われるがまま一緒に夜を迎えました私も翌日は休みでしたし。まだ段ボールに入ったままの着替えまで借りて、同じ寝床で横になりました。
一人ゆっくりしたかっただろうと思っていたのに…すっかりもてなされちゃったなぁと複雑な気持ちで「お休み~」とまだ起き上がった状態の彼女言ったら、「目覚ましの電池切れてる!」と返事が。ベッド脇にセットされていた目覚まし時計がたしかに動いていません。聞けばもらい物で、今初めて電池交換するとのこと。「こーゆーのは単3か単4でしょ、知ってるんだからねぇ。どっちも家にあるし」とフフンと余裕テンションで目覚まし時計の電池が入っている部分のフタに手を掛け、パカリとオープン。私も「まあ、どっちかだよね」とのぞき込みました。視界に入った現実に「次点」が発動します。それでは、お聞き下さい。
「まさかの!?単2!?」
叫ぶ私、固まる彼女。電池部分に印字されていたのは、「単2」でした。