定期的に通院をしています。去年の入院から、約1年が経過しようとしています。回復してきているなと感じる部分、まだ不安定だなと思う部分…日々感じながら生活しています。｢治りました！カンペキに！｣と断言はできません。しかし、去年の今頃よりは出来ることが増えたなとは思いますね。例えば、以前は洗濯をする際も｢洗濯から乾燥の自動モード｣ボタンを押すだけしかできなかったんです。これが｢洗濯モード｣にしてから衣類を取り出してハンガーにかけて物干しに引っかけ干し、浴室乾燥のボタンを押してやがて乾いたらたたんで…が普段の家事として再開できるようになりました。ただ洗濯のやり方が以前の流れに戻っただけなんですけど、自分の中では｢以前の洗濯すらも億劫で辛い｣感情を覚えなくなったことの事実が嬉しくて。
そんな何とか自力で…な生活をしながらの通院。大きい病院なので色んな科があります。そして様々な方々がいらっしゃいます。会計や診察待ちの時間が長くなることもあり、本を読んだり新聞を開いたりしながら呼び出されるのを待ちます。家族やヘルパーさんなど、付き添いの方と雑談に興じている方もいらっしゃいます。そんなちょいガヤガヤとした空間の中でいつも通り順番待ちをしていましたら、フロアから｢んもー、早く言ってよぅ～｣という声が聞こえてきました。内容を細かく聞いてしまうのはエチケットに反しますので、あまり気にしないようにしていましたが、どうやら｢もう使わないと思ってしまったモノが再度必要と相手の方に言われた｣模様。お怒りモードではなく、しょうがないわねぇ的なやれやれモードでした。｢早く言ってよぅ～｣の言い方が何となく可愛らしくて、耳に残ってしまいましたよ。
そう言えば小さい頃、父に連れられて行った理容室で、順番待ち(満席だったため父が先で、私はちょっとだけ後になると聞かされていました)をしていたらスタッフのママさんからオマケのオモチャをもらうタイミングがあり、｢飛行機(ビニール製)にする？ミニカーがいいかな？あ、恐竜のパズルもあるわよ｣といかにも当時らしい、男の子が好きそうなオモチャの入ったカゴを持って来てくれました。他のスタッフさんが｢支靜加ちゃん、女の子ですよ？｣とママさんに伝えた際、上記のフロアにて聞いたような｢やぁだぁ、早く言ってよぅ～｣をいただいたような記憶があります。すぐさま｢ごめんなさいね。男の子だと思っちゃってぇ｣と慌てたように塗り絵や着せ替え人形の入った｢女の子が選びそうなオモチャ｣のカゴを出されたなぁ。私は恐竜のパズルでもよかったんですが。男女別のオモチャカゴがある…時代を感じるエピソードですよね。