のびあがり。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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とあるマンガから、「のびあがり(入道)」という名の妖怪が日本各地に伝承されている…というエピソードを得ました。西日本界隈がのびあがりの発祥ともいわれており、怪異現象をもたらす妖怪として有名だそうです。インターネットもカメラも無いような時代に、あちこちで「のびあがりを見た」「私も見た」「あの道にのびあがりがよく出る」などと様々な証言がなされ伝説として今も謎として残り続けてているのって不思議だなぁ…としみじみ感じます。日本人がこういう妖怪や怪異の存在に敏感で興味津々な傾向がアルカラも知れませんね。「遠くに誰かがいる」と認識して、それをながめているうちにあれよあれよという間にどんどん巨大化して目撃者を恐れおののかせる…のびあがりのもたらす現象はこれがメイン。目撃者に圧をかけることが目的なのでしょうか。ほとんどの伝承内容から想定する限り、巨大化して怪獣映画のワンシーンみたいに暴れたり荒げたりすることもないとのこと。しかしある地域では巨大化した後に出会った悪人や無法者をしめ上げるようなお仕置きもするバージョンののびあがりも存在するとかしないとか。 

正体は諸説あり、目の錯覚だった、焚き火の煙が変形して人型に見えた、タヌキやカワウソなど山の生き物が化かしにかかっていた、等々バリエーションもなかなか豊か。個人的には二本脚で直立できる習性のあるカワウソが人を警戒して、威嚇のために神通力を得てのびあがり(カワウソをノビアガリと呼ぶ地域もあるんだとか)になった説がありそうでなさそうなギリギリのラインを感じ、「それあったらいいな」と聞いていてワクワクしましたね。ちなみにのびあがりの呼び名には末尾に「入道」が付きやすいそうです。入道は出家したり仏門に入ったりした人のこと。神通力をもっている可能性が益々高まりそうです。