ヤング。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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とある古い歌の中にて、「やんしゅう」というフレーズを耳にしました。調べてみると、ニシン漁のために雇われて働く人々の呼称、とありました。演歌の歌詞の中や、居酒屋の店名などで使われた独特の単語らしく、ちょっと揶揄したような意味も含んでいることから、いわゆるヤン衆が実際に働く漁場でもヤン衆と呼ぶのに抵抗感があり、あまり使わないとのこと(普通に若いモンたち、若い衆と言っていたようで)。由来についても諸説ありましたね。アイヌ語で北海道をヤウンということから「ヤウン衆→北海道内で働く人たち」と変化し広がっていった説や、ヤンチャな若人達を略した説(何故が石狩地域限定のエピソードになっていて不思議でした)とか…。ニシン漁に出稼ぎでやって来る若人は15歳くらいの男子もいると聞いてビックリしましたよ。時代背景もあるでしょうが、そんな若くから親元を離れて働いているなんて、立派だなぁとしみじみ思うのでした。ちなみに私はヤン衆と最初に聞いたとき、「ヤング集団の略?」と勝手に妄想していましたが。古い歌なんだしヤング、の略な訳ないですよね。

 そう言えば私がかつて勤めていた和菓子工場も、職場長の殿方は15歳になってすぐ働きはじめた方でした。「中学を出てすぐに都内の工場に働きに来たよ。集団就職が当たり前みたいな時代だったからね。ついさっきまで学校で一緒に遊んだり勉強していた仲間達と汽車に乗って、あっという間に社会人。皆働く場所が決まっていてね…」と教えてくれたっけ。デパートの店員さんになったり、駅員さんや車の整備士さんになったりと進路も様々だったようです。職場長は学校は好きでも勉強があまり好きではなかったようで、働く方がやり甲斐を感じたと笑っていました。