先日、久々に「お駄賃」という言葉を耳にしました。とあるベテラン女優さんのインタビューを放送している最中、家事をしながらテレビをつけていただけなので詳細は分からなかったのですが、「昔よくお使いに行くと、八百屋さんや酒屋さんでお駄賃をもらってね、それが大っきなアメ玉だったりサイコロ模様の箱に入ったキャラメルでね…甘いものなんて当時は宝物みたいに思ってたから嬉しくて」と懐かしげにお話しされているのは確実に聞こえました。そして自分も「お駄賃…」と妙にノスタルジックな気持ちになったのでした。私もお魚屋さんにお使いに行くと、気っぷの良い女将さんや店員さんが「ほらほら、支靜加ちゃん!」と切り立てのマグロの赤身や、お魚屋さん手作りの出来たてお総菜を一口もらったことがありました。炙った干しタラをかじらせてもらった時には感動したっけなぁ…
お駄賃って、主に子供に対して使われる言葉で、お手伝いや頼み事に対する対価として与えるお金やお菓子をさすようです。元々は馬に荷物を載せて運ぶサービスがあり、その料金を駄賃といったそうな。簡単な仕事と言われていたため、今でも子供にお願いできることへの対価の通称として残っているみたいですね。