私は粘り強く交渉したり、意見を通すことに熱くなりにくい性分です。自分でも子供の頃からそういう傾向はあったと記憶しています。自分のおもちゃを誰かが使っていても｢まあ、いいや、じきに戻ってくるでしょ｣と考えていることが多かったような。無論お気に入りだった猫のぬいぐるみやいつも一緒に抱えて寝ていた毛布をとられたりしたら｢特別なものを奪われた｣と感じて返して！と怒りはしましたが。このおもちゃをすぐ手放す的な姿を何度か見た大人が、すぐに妥協するとか、諦めが早いとか、飽きっぽい…と私について解釈するのかもしれません。自分も大人になり、そのような表現で己と向き合うと短所にしか見えないなぁ、と落ち込みそうになりますね。だから最近はあえて｢足るを知る｣とか｢執着しない｣のが自分の持ち味でもあるんだと思うようにしています。足りてるなら、いいじゃないかの精神で。
ちなみに諦めないことも、諦めることも気力と体力はいると思います。諦めないための熱量や、得られた後どうするかだって考えなくてはならないし、諦めたらこの先はどう気持ちを保って現実を見つめていくかを考えなくてはいけないんですもの。