「雪だるまに足がある…」。私が知っている雪だるまは丸型で、大きな雪玉の上に小さな雪玉を乗せる二頭身タイプ。少年が作った雪だるまは足が生え、まるで人間のようでした。舶来の雪だるまは日本のとは違うんだ…だから歩いたり飛んだりできるんだ…と思い込んでいたものです。ちなみに「雪だるま=欧米のスノーマン」という訳ではないという説もあります。日本の雪だるまは雪で作ったあのダルマが発祥で、お供えまでする縁起物扱いだったようです。二段になったのは遊び心から、とのこと。欧米ではスノーマンというだけあり、最初から頭、胴、足という人間に似せているから三段構成なのだとか。
雪だるまが少年と遊ぶ…そんなショートアニメを子供の頃観た記憶があります。雪の降った日、少年が昼間に作った雪だるまが夜になって動きだし、少年の部屋に…というよくよく考えてみるとちょっとホラーな展開です。あまりホラーに感じなかったのは、柔らかで愛らしいタッチの絵だったからかもしれません。雪だるまがふわふわしていて、にこやかに少年と接していましたから。少年も「自分が作った雪だるまが動いた!」と嬉しそう。しかし、当時の私はほのぼのしたアニメーションに見いる反面、あるカルチャーショックを受けたのでした。