昔むかし、パンがヒーローの某超有名アニメーションで、意思を持ったカビたちが悪役の手下として大量に日常生活に投下されるシーンを見たことがあります。正義のヒーローたちが、応戦しても敵わずカビたちによってどんどん弱体化していく展開は幼心にショックと焦りを感じました。「ピンチ」をこの目で見た瞬間です。カビがついたら悪の手下になってしまいそうでしたしね。カビとりスプレーやジェルの存在を知る前の衝撃的体験でした。
湿気が多い日は、カビの生えてしまった絵の具セットや、じめじめした場所を掃除することに難儀した学生時代を思い出します。クラスメートたちの絵の具や木造の机に一斉にカビが生えてしまい、「わぁぁ」とパニックになったのをよく覚えています。キノコやチーズは好んで食べるのに、カビになると話が変わるねと苦笑いしつつ掃除をしましたね。確かアルコールを染み込ませた雑巾でひたすら拭くという作業を繰り返していたような…。ちなみに、絵の具セットはあきらめて新調していました。食べ物も日用品も、「だめだなこれ…」という絶望を与える存在…それがカビだと感じます。