カンポウスメル。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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とある薬局は、いつも漢方っぽい香りがします。温かくてどこか懐かしい、落ち着く香りです。漢方をメインに扱う薬局ならではの香りでしょうか。漢方っぽい、といいましても漢方にも色々な種類がありますから一概には言えないのですが、私が想像していた漢方の香りと店内の香りが一致するので「漢方っぽい」とあえて表現します。香りは文章では伝わりにくいですものですね。例えるなら、乾いた木を更にずーっと干しておいて、時間経過ともに土や雨の匂いがじんわりじんわり染み込んだような香りでしょうか…って、余計に分からなくなってしまいましたか。

秋田の祖母の家には、いまでも大きめの倉庫があります。昔は犬小屋も隣接していて、「秋田犬飼ってたんだよ」と母から聞いておりました。倉庫も最近リフォームしましたが、昔の倉庫はそれはそれは古いもので、木造トタン屋根というクラシックきわまりないものでした。しかし私はその倉庫が大好きで、よく忍び込んでは裸電球の明かりをつけて本家(すぐ近くにある)で借りたマンガを読んでいたものです。辺りは常に木の香りがしていました…そのせいか、件の薬局は非常に懐かしく感じるのです。