昔何かの本で、売りたいものにどんな言葉をつけたら効果的か…というお題に回答するくだりを読んだことがあります。限定や謹製というようなよく耳にする馴染みある言葉ではなく、いっそ「世紀末」をつけたらどうだ、という回答には吹き出してしまいました。世紀末デザインリップクリーム、世紀末オリジナル味アイスクリーム…いや、ちょっと勇気が要りそうですね。
「期間限定のものに惑わされない」と気持ちを強く持ちながらも、「限定だから、これを逃すともう出会えないかも…」と惑わされて踊らされてしまいます。限定商品、限定デザイン、限定モデルに限定味…とにかく何でも限定をつければ特別感が出て、それらにハッとして「買わなきゃ」と思う私は消費者としてよく言えば良きお客、悪く言えばカモなのでしょう。もちろん買いたい、必要だと思えば購入したっていいのですが、本当に必要かどうかちゃんと考える暇はあるはずなのに…焦ってしまうから問題なのでしょう。限定、という言葉は本当に魔力があります。