北風の肩を持つ女。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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とある王室の方のお話。その方は幼少期、眠れない時に「イソップ物語」を読まれていたそうです。イソップ物語といえば古い童話というイメージで、カメがウサギに逆転勝利する話をはじめ、網の罠にかかったライオンを助けるネズミの話や、肉をくわえた犬が水辺に映った自分の姿に翻弄される話など、どこかメルヘンっぽいのですが、出てくる動物がまるで人間のように感情を持ち、「こういう気持ち、私にもあるかも」と考える時間を与えてくれる物語だったと記憶しています。

中には人間が登場するものもあるようです。特に北風と太陽が旅人をめぐって知恵比べする話は小さい頃から読み聞かせてもらった気がします。結局はダイレクトなアプローチではなく、ある意味転換させた考えを実行した太陽が知恵比べに勝ちますが、私個人の経験からすると、風に帽子をフーッと飛ばされて「あわわ」となったこともあるので、「北風がまったく知恵者ではなかったわけではない、賭けの内容に恵まれなかっただけなんです」ということだけはお伝えしておきたい次第です。