とある海外の方から、忍者や隠密についてこんなコメントをいただきました。私はそこで、「いやいや、もういないですよ」とは言い切れませんでした。なぜなら、パフォーマンスとしての「忍者」は見たことがありますが、本職の方を生まれてこのかた見たことがないのです。ですから、軽々と「いないいない」とは言えないなとためらってしまいます。
手裏剣や吹き矢といった、いにいしえの忍者の技を使う方は現代で見たことがありませんが、大事な人のボディーガードとしてひっそり行動する腕っぷしの強い人や、ターゲットの後を追いかけながら行動を探って上司に伝えるような人は現代の忍者のようだと思うのです。そういった仕事につくまでは修行のような鍛錬もしているでしょうし…。もしかすると、都からは大分距離のある里からやってきた人もいるかもしれないですし…。やはり、忍者や隠密なんて今はいないよー、とは言えないのでした。「私もいると信じたい。似たような仕事をするひとは今もいる」という答えでいいでしょうか。