こっちの缶はあーまいぞ。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

少し前まで、鈴虫やコオロギはお米屋さんで手にはいるものとして認識していました。お米屋さんに行くついでにカゴに入った「鳴く虫」を売ってもらい、しばらく聴いたあとに土と草のある場所に放して…そんな流れで秋の虫と関わっていた記憶があります。カゴに入った虫を弱らせてはいけないと野に放って…まったく勝手なご都合主義ではありますが、耳元でリーンリーンと鳴く姿も、ナスやキュウリにしがみついてせっせと栄養補給をする姿を見ていると、ああ可愛いな、少しの間見ていたいな、という気持ちがわいてしまうのでした。特に羽を震わせ綺麗な音を出すしぐさが愛らしくて、「よく鳴く雄ほどモテる」というエピソードに感心していました。「私が雌ならうっとりして惚れてたかもね~」などと虫に向かって言うような子供でした。

当時お世話になっていたお米屋さんはお米以外にも秋の虫、あんみつ、レトルトカレーなどを売っていることが所でした。あんみつやみつ豆は缶入りで、祖母おリュウにそれらを買ってもらった日は、缶きり片手に缶開けの練習をさせてもらったものでした。キコキコ、キコキコと慎重に、中身があふれないように…真剣でした。そのあとで食べるものですから、達成感も相まって美味しさもひとしおなのでした。
秋の思い出です。