出張先の宿泊所で夜を過ごす際、私は「私だけの勝負」をしております。私だけの勝負…それは、「加湿器の無い状況で水に濡らして絞ったタオルを寝床の付近に掛けて、就寝。翌朝そのタオルが『良い具合に乾いていたら』私の勝ち。著しく湿ったまま、あるいはガッサガサに乾いていたら私の敗け」という珍妙極まりないゲームなのですが…。ちなみに「あ、私(僕)もそれやってるんですよ～奇遇だなぁ、じゃあ今度ダブルスでどうですか」なんて話は一向に聞きません。おかしいな…
多くの宿泊施設内では「加湿器貸し出しのサービス」があることを知りながら、あえてタオルの湿気で風邪や鼻づまりから身を守る…というのは平成のこのご時世にいささか古の手法かもしれません。しかしタオルが乾いていく行程を就寝中目が覚めトイレに行き、帰ってくる途中などで確認すると「うむ、よしよし。蒸気出てるね」と自分に言い聞かせまた眠る時に、加湿器に負けない何らかの強固な自己暗示がかかっているようです(プラシーボ効果というにはあまりにも自己満足&原始的なので敢えて表現は避けておきます)。
ここのところ連勝です。乾いたタオルはシャワーや洗顔時に再度奉仕しいぇもらいます。TVで見かけるのが「※この後スタッフが美味しくいただきました」というテロップなら、ここで出してほしいテロップは「試合終了後、タオルと壇は和解し、それぞれの勤めを全うしております」です。