左の耳たぶに一つだけピアスの穴があいています。もう10年ほど前に空けたものですが、まだ残っているので「残党」と呼んでいます。残党にも残党ではなかった時代がありました。昔は同じように右の耳たぶにひとつ、左の耳の真ん中辺りにもうひとつ穴が空いておりました。かつての「同志たち」です。
現在の残党は雑誌や映像の撮影で、必要に応じて仕事をしてもらっています。「ピアスって、あいてますか?」と聞かれたら「あ、左だけあいてます」とお断りを入れて、それでも大丈夫という場合は出動です。
思えばピアスはとある漫画の主人公の影響がとても大きいです。世界征服を企む、異様にケンカの強い教会の息子(高校生)が主人公の漫画で、破天荒で能天気、でも仲間が皆彼を慕っている姿に中学生の私は憧れたものでした。最終的には音楽の才能に目覚め、音の世界での世界征服を目指す…そんな話だったような。そして、彼の左耳にはいつもリング型のピアスが…
憧れであけていた部分はもう傷あとになってしまいましたが、残党は出来るだけ大切にしたいものです。