あるスコールの日、「顔拭き用タオル秘書官」と「バスタオル大臣」が新入りの「羽織りもの門番見習い」に謀反を仕掛けられた様子。
秘書官も大臣も「羽織もの門番見習い」のかけた無惨な呪いに倒れました。両者湿地でぐったりされている姿を洗濯番の下女タンミが見つけたのは、水がすっかりはけてからのことでした。漂白教会へ行って洗礼を受け直されては…と提案するのが下女タンミにとって精一杯の配慮でしたが、お二方はご自身の体についた「対峙の跡」を眺めてはため息をつくばかり。もはや教会へ行っても以前のような荘厳なお姿には戻らないと悟られていたのでしょう。
羽織もの門番見習いは新人ながらその防御力の高さから「即戦力だ」と上着衛兵団の上役たちにかわれていたので、今回の事件は「陰干し」という形で温情措置を受けたようです。下女タンミは陰干し中の門番見習いに近づき「ばか。皆を巻き込んで。城の入門式に対峙しないと、誓約書に表明していたじゃないの!」とたたみかけました。
門番見習いはただ、「湿っぽいこといってんじゃねぇよ」と背を向けるのでした。
「せめて、秘書官と大臣の御心には添いとげよう…」
タンミはいつもどおりのお仕えでお二人の気持ちを和らげようと決めたのでした。