女子箱。(1223、続けたらこうなった編) | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

「さて…、どうやって寝…」「私一緒のベッドでもいいよ!」
満面の笑みのシズカが私のセミダブルのベッドに飛び乗り、私の枕をぽんぽんと叩きながらいつになく声を張った。


きたよ…しかもまだ言い切ってないっつの。コイツ絶対こう言うと思った。でも聞かない訳にはいかないからなぁ。私は妙な予感を的中させてしまった自分に苦笑いという報酬を与えた。

「いや、それは気ぃ使うから、ね、お互い。」
「大丈夫。いつもぬいぐるみと一緒に寝てるから。」

…関係なくない?
別に一緒に寝てもいいんだけど、何となく落ち着かないというか、何だろう…この妙な気持ち…


終業式を終えた帰り道、アイツを泊まりに誘ったのは確かに私なんだけど、それは純粋にコイツが変わり者で面白いし、一緒にいて楽しいから。友達としては好きだしイイ奴でもある(と思う)。


…ただ、時々コイツは友達以上の「近づき」を求めてくるような気がする。


世間じゃこんな同性同士のアクションを気持ち悪いとか、善しとしないのかもしれないけど


でも私は…


私は…


不思議とイヤじゃない。多分。


ただ、これから先どうなるのかが予想できなくて怖いのかも知れない。だからこうしてシズカと一緒にベッドに入るコトが自然の流れなのにそれに任せられない。


「恐れている何か」が何なのか判らないのが、こんなに妙で不安な気持ちになるなんて…。


こんなこと、コイツには伝えられないな。

「ベッドの下に布団敷くから、それにどっちかが寝よう」


考えた末、私の母親が提案してくれた通りの配置をシズカにも伝えた。

シズカは見るからにわざとらしい残念そうな顔を一瞬見せたが、すぐに真顔になって


「こわいのはなぁに?」


と上目使いで私の目を捕らえてきた。
これは…、ギャグ?それとも…。