お疲れ様です、支靜加です。
先日、日本舞踊のお稽古の帰り道、遅いお昼ご飯をいただこうとお稽古場近くにあった小さな喫茶店へ入りました。
「サンドイッチと、豆乳ラテを下さい。あ、(ラテは)ホットでお願いします。」
席についてはいたのですが、うがいと手洗いはしておこうと思い、お手洗いへ参りました。
お手洗いは大変綺麗で気持ち良かったのですが、少しコンパクトな造りになっているせいか、「底辺に手を差し込むと風が拭いて水気を取ってくれる機械の箱」が、手を洗うシンクの真上にセッティングしてありました。そして蛇口はこれまた自動で水が出たり止まったりする機械じかけで、蛇口の隣に鎮座していたハンドソープに関しても「泡で出てくるタイプ」という、まさに文明の利器をフル装備した、画期的なお手洗いでした。
これは頼もしい…
さ、早速手を洗うべく泡ハンドソープのポンプをしゅっと押します。手の平に泡がもこっ。
すると…
ぶおおおお~。
えっ!
突然私の手の真上にいらした「風のでる箱」が反応されたのです。
ぶおおおお~。
ばさばさばさ。
…哀れ手の平の泡が風と共に去っていきました。
そしてその後
じゃー。
…蛇口から水が出て、泡が不在の私の手の平にぶつかって来たのでした。
…!?
シンクに飛び散った泡の残党をぽかんと眺めながら、気を取り直して、もう一度。
しゅ。もこっ。
ぶおおおお~。
ばさばさばさ。
…じゃー。
ええと…、これが世に言うデフレスパイラル?…違いました、いわゆる「負の連鎖」ですね。
しかしこのまま文明の利器に負ける訳にはいきません。
「よし、勝負!」
濡れただけの手の平をきゅっとにぎり、褌を締め直して、いざリベンジです。
しゅっ。もこっ。
「えいっ!」
手を箱の真下から引き出し…
ごしごしごしっ。
泡を使って手を洗い、
ぶおおおお~
ここでもくじけず、飛び散る泡が無い状態にしてからお水の出るのをしばし待ち、
じゃー。
じゃぶじゃぶ。
やりました!
とりあえず、持っていたタオルで手を拭き、何事もなかったようにお手洗いを後にいたしました。
お手洗いをお借りする前に受けとった豆乳ラテが、ちょっとぬるくなっていましたが、達成感はひとしおでした。
外に出ると7人の敵がいるのは、殿方だけではないようです。
それでは、本日はこのあたりで。