「淋しい」に左袒。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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お疲れ様です。支靜加です。

夕べ、母がメールを打っている最中に私に一言

母「ねぇ、『さみしい』ってどっち?」

支「どっちとは?」

母「ほら、2つあるから。」

母の携帯を見せてもらうと、「変換候補」には

「寂しい」と「淋しい」の文字が。

あぁ、なるほど。

うーん。個人的には「淋しい」のほうが何となくネイチャーで情緒的な印象を持っているので

「さんずいの方が私は好きかしら。意味は同じだと思うな。」


と、答えてしまいました。

母はメールを打ち終えましたが…


…しかし気になる。

と言うわけで調べてみました。

寂しい→家の中に人がおらず、ひっそりとしているさま。

淋しい→水の滴り落ちる意味からくる、もの悲しいさま。さびしい意に用いるのは国訓。

はて…国訓(こっくん)?

国訓→日本だけで読まれている漢字の読み方。

いわゆる「訓読み」でしょうか。

「淋」をさみしさと表現するのは、日本オリジナルの漢字の解釈のようですね。

ネイチャーを感じた勘に間違いはなかったようで、嬉しかったです。


水(さんずい)に木がくっついていたのでサービス問題ではありましたが(笑)


ちなみに

辞書で調べている途中で

「左袒(さたん)」

という言葉に出会いました。

はて、「悪魔(サタン)」にしては見慣れない表現だわ…

と思い立ち止まりました。

とんだ勘違いでした。


左袒→賛成、同意すること。袒、とは着物を脱いで肌を見せること。

故事によると、中国のとある軍の司令官が部下をあつめて、

「これからの戦い、こちらの軍に残る人は左側の着物を脱いで(桜吹雪を見せる遠山の金さんみたいに)、敵の所に行く人は右側を脱いで意思表示してね。」

と、言ったところ、皆左側の着物を脱いで、腕をあらわにした、というお話から生まれた言葉だそうです。

使用例「おにぎりの中身は鮭派?ツナマヨ派?私は鮭派に左袒かしら。」


…平和な例文ですみません(笑)。


ちょっと寄り道in国語辞典でした。


それでは、本日はこのあたりで。