お疲れ様です。支靜加です。
ついに見つけました。
私事で申し訳ないお話ですが、
日本舞踊の最初の舞台の写真を発掘いたしました。
14年前。14歳でした。
演目は「手習子(てならいこ)」といいます。
とある春の午後、おませな町娘が寺子屋帰りに道草をする、何ともほのぼのとした一時を表現しております。
春の陽が差し込む小道を、日傘をさし、手習草紙(今でいうノートですね)を持って現れます。
ふと目についた蝶を捕まえるため、草紙をひろげ、そっと近づきます。(蝶は棒の先についていて、黒子さんが動かしてくださります。)
逃げられて、残念。
そして恋占いや願掛けをおませに表現します。
手習子の設定年齢は13~14歳。以前ご紹介した「汐汲」のヒロイン松風ちゃんと同じように
演じる対象と自分の年齢がほぼ同じの演目でした。
初めての舞台、本当に、本当に緊張しておりました。
手習草紙で蝶を被せるように捕まえに行くとき、力加減が分からなくなり、
ばさっ。ぐしゃっ。
蝶の模型を草紙で押さえすぎて変形させる程でした。
何事も初めては緊張しますね。
しかし当時は、「あんみつ姫」のような仕上がりの自分を鏡で見て、凄くはしゃいでいた記憶もあります。
緊張しながらも、楽しめていた様子が、古い写真から受けとることができました。
それでは、本日はこのあたりで。