おませさんが通る。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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お疲れ様です。支靜加です。

ついに見つけました。

私事で申し訳ないお話ですが、

日本舞踊の最初の舞台の写真を発掘いたしました。

14年前。14歳でした。

演目は「手習子(てならいこ)」といいます。

とある春の午後、おませな町娘が寺子屋帰りに道草をする、何ともほのぼのとした一時を表現しております。

春の陽が差し込む小道を、日傘をさし、手習草紙(今でいうノートですね)を持って現れます。
黒髪の白拍子。-2009090101490000.jpg


ふと目についた蝶を捕まえるため、草紙をひろげ、そっと近づきます。(蝶は棒の先についていて、黒子さんが動かしてくださります。)
黒髪の白拍子。-2009090101520000.jpg


逃げられて、残念。
黒髪の白拍子。-2009090101480000.jpg


そして恋占いや願掛けをおませに表現します。
黒髪の白拍子。-2009090101540000.jpg


手習子の設定年齢は13~14歳。以前ご紹介した「汐汲」のヒロイン松風ちゃんと同じように

演じる対象と自分の年齢がほぼ同じの演目でした。

初めての舞台、本当に、本当に緊張しておりました。

手習草紙で蝶を被せるように捕まえに行くとき、力加減が分からなくなり、


ばさっ。ぐしゃっ。


蝶の模型を草紙で押さえすぎて変形させる程でした。

何事も初めては緊張しますね。


しかし当時は、「あんみつ姫」のような仕上がりの自分を鏡で見て、凄くはしゃいでいた記憶もあります。

緊張しながらも、楽しめていた様子が、古い写真から受けとることができました。


それでは、本日はこのあたりで。