KING OF 思い詰め。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

お疲れさまです。支靜加です。

先々週からお伝えして参りました、私の日本舞踊舞台シリーズも、今回で3回目を迎えました。

10年前、5年前と白塗りの私にお付き合いをいただき大変嬉しいかぎりです。

3回目の本日は去年出演させていただいた舞台

「櫓のお七(やぐらのおしち)」

の解説とお写真の披露をさせていただきます。

櫓のお七は、人形劇の一部を独立させたもので、お七という少女と吉三郎というお寺に使える青年のお話です。火災のためにお寺に避難をしたことがきっかけに恋仲になる2人ですが、身分ちがいの2人の恋は、認められず引き離されてしまいます。

お屋敷に閉じ込められてしまったお七でしたが、吉三郎に逢いたいがために櫓に登り、「火事がきた」と偽り太鼓を鳴らし(門を開けるには火事だと嘘をつくしか方法がなかったようで…)、半狂乱になってしまうというストーリーです。

黒髪の白拍子。-2009081200390000.jpg
降りしきる雪の日、お七は侍女に門を開けるようにお願いをしますが、門の前の番人にみだりに門を開けられないと断られてしまいます。


黒髪の白拍子。-2009081200380000.jpg
黒髪の白拍子。-2009081201290000.jpg
吉三郎に逢いたい気持ちを人形の振りで表現します。(後ろに黒子さんがいて、人形のように私を操ります。)


黒髪の白拍子。-2009081200410000.jpg
黒髪の白拍子。-2009081200420000.jpg
人形の振りが終わり、ついには髪を振り乱し櫓に登り、火事を装い太鼓を打ち鳴らします。


お芝居と人形劇を融合させた演目で、吉三郎への恋心を人形として表現し、門番とのやりとりや櫓に登るシーンはお芝居として踊ります。

お人形になることは、ただひたすら無表情であることを要求されます。しかしその中に秘めた情熱を振りで表現することは本当に難しかったです。


今はご隠居となったお師匠のお師匠が主宰する最後の発表会で踊りました。

台詞もあり、人形振りもあり、お芝居っ気の多いストーリーの中で、今までお稽古してきた事が最大限に発揮できたかと思います。


それでは、本日はこのあたりで。