お疲れさまです。支靜加です。
先日、友人と話をしていたら、
「小さい頃一番好きだった絵本は何?」
という話題になりました。
友人も私も子供の頃から絵本が大好きであったため、なかなか一番が決められず、結局
「では小さい頃親や祖父母に一番読んでもらったお気に入りの一冊」
を選ぶことになりました。
友人は
「ぐりとぐら」
(中川李枝子さん、大村百合子さん作)
を選びました。
野ネズミのぐりとぐらが、森の奥地で大きな卵を見つけ、フライパンでふわふわあつあつのカステラを作るお話です。
「あのふわふわしたカステラがフライパンから顔を出したシーン、忘れられないの。何度読んでもらっても飽きなかった。」
という選出理由でした。
確かに、大きなカステラという響きは、子供心に大変魅力的でした。
さて私は、
ダントツで
「おさじさん」
(松谷みよ子さん著)
を選びました。
…ご存知の方いらっしゃるかしら…。
5才前後が対象年齢の「ぐりとぐら」よりかは対象年齢が少々下がり、2~3才児向きに作られている絵本なのですが、絵が可愛らしく、5才くらいまでずっと大好きでした。
ちなみに、今さらですが「おさじさん」とは「スプーンさん」ということです。
お匙さん…、漢字にするとお堅くなりますね(笑)。
「おさじさん」はウサギの坊やとスプーンのお話です。ウサギの坊やがあつあつのお粥をいただく所を、おさじさんが助けてあげるという単純な作りではありますが、
「おさじさんは美味しいものをお口に運ぶ汽車ぽっぽ…」
「ああおいしい、お口がおいしい、ほっぺがおいしい…」
といった表現が私の心の何かを鷲掴みにしたのでしょう。
祖母は5才を過ぎても「おさじさん」を読んでとせがむ私をちょっと心配したそうですが
いくつになっても、いつまでも、私の一番大好きな絵本です。
自分にとってのいわゆる「鉄板」です。
友人と2人、絵本を語ったひとときでした。
野ネズミにカステラだったり、ウサギにスプーンだったりと、絵本ならではの若干シュールな展開でお話を進めておりましたすが、ご理解いただけたら幸いです。
それでは、本日はこのあたりで。
ちびしず。